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43 英雄

この天狼(フェンリル)の勲章にそんな言われが有ったのか。フェンリルってこの世界に居るのかな?神獣だよね?


今は居ないよ、ずっと昔には居たんだけどね。


そっか、カッコいいんだろうな。俺が死ぬ迄に逢えたら良いな。


案外会えちゃったりしてね。


ははは、それならそれで良いけど食べられない事を祈るよ。


扉をノックする音が聞こえ、入って来る。宰相さんのようだ。

「失礼します」

立上り、挨拶する。そう言えば名前聞いて無かった、鑑定すれば解るけど失礼かな?


「そう言えば、名乗っていませんでしたね。私はミシェルと申します。我々羊人族は、知識を尊ぶので代々宰相を務め続けて下ります。ですからこのリングは実に素晴らしいです、それにアルトゥル様は欲が余り無いご様子で?」


「金欲は無いですね、使わないと経済は回らないのでどんどん使ってくれる方が使えば宜しいかと」

「アルの欲は自分が興味ある事だけ、唯の我儘の子」


「女の子に興味は有りますが、リズ達が許してくれないでしょ?狩りとか鍛えるとか食べ物にお酒、物を造る欲は有りますよ。普通ですよ」

「アルは限度を知らない。集中すると周りが見えなくなる」


それは、やり出したら面白いから仕方のない事だ。

「ほ〜女性には興味はお有りで、他に好みの子が」

ミシェルさん、その話は止めた方が宜しいですね。怖い顔した子が居ますよ。


「これは失礼を致しました、リズベス様。先程の話からアルトゥル様は、他に女性が居るご様子で」

「幼馴染の子、伯爵令嬢、宿の改築をした娘。余り増やすと構ってくれなくなる」


「リズベス様の他に、3人とは恐れ入ります」

「そ、それよりこの勲章は、頂いて良かったのですか?過去の英雄の様な事はしていませんが」


「英雄オーディマ様が最初の授与者ですが、その狼人族で珍しい銀色の毛並でした。その事もあり神獣フェンリル様と、皆が称えたのでその勲章が創られました。アルトゥル様のこのリングが普及しますと、何万何百万と救われる命が在るのですから当然だと思います」


「貰った物は、返せそうに無いので精一杯造らせて頂きますね」

「そう言って頂けると此方も助かります。それでは早速必要個数と、ミスリルの量はこのリングを参考に算出しましたので確認をして頂けますか?」


それから、話合いを進める。どうやっても一回で納品は無理なので、出来たら順次こちらに持って来る事になった。移動の手間では?と指摘されたが、もう隠す事無いので転移魔法が使えると話して置く。


「アルトゥル様は真の英雄ですな、御伽話の魔法を幾つもお使いなられるとは」

「偶々、相性が良かっただけです」

そして、打合せも一段落着いたのでお茶を頂いている。


「1ついい忘れてましたが、その勲章に使われている金属は隕石鉱(ヴィブラ)と言います。遙か昔に天から堕ちた物だと聞いています。希少な金属ですから売ったりしないで下さい」


売ったら即俺だってバレちゃうし、希少ななら研究してみたいな。他のサンプルが有れば良いけどね。


今日はこれで事後処理も終わったし、帰るかな。

「それでは、また数日後には伺いますので宜しくお願いします」

「はい、お待ちしております」


この儘、ベイリアルに帰っても良いけど職人のドワーフさんも連れて帰らないと行けないから、帰宅は明日にするか。今日は何処に泊まろうかな。


「私の部屋」

どっかの宿に泊まるのも良いかなと。リズはこの街の宿に泊まった事は無いよね?

「無い、そう言われたら興味は出る」


「じゃ、どっか泊まりましょう」

「うん」

「マーティンさんに見つからないように、光魔法の不可視魔法(インビジブル)で行こう。手を離さないでね」

「解った」


その後メイドさんや、騎士の人達に触らない様に注意して城の外へ出ることに成功する。途中マーティンさんとすれ違ったが気付いて内容で安心した。犬人族の方だったら気付かれたかも!


暫くフラフラして、宿が何件か在るので入って見る。そして誤算だったのはリズよりも俺の方だった。訪れる度に騒がれる、今日勲章貰った事実を知るの早くない?TV中継されて無いよね。


「アル、何処行っても同じ。大人しく城へ帰る?」

「他の街へ行くのは面白く無いから、大人しく城へ戻ります」

この街の宿に泊まる事に意味が有るのに、他の街に行ったら旅した感じが無くなる。


それから城に戻り、マーティンさん達とは一緒に食事を取らず食堂へ行き皆で食べる事にした。勿論マーティンさんが絡んで来たけど、食堂のルシルさんに叱られ萎れた狐が出来上がる。1番強い人は実は…。


翌朝、ミシェルさんが数名のドワーフを引き連れて来たので簡単に挨拶を交わしベイリアルに戻る事となった。

「何でリズまで一緒に行くのです?」

「妻だから、夫の側から離れない。獣王の許可も取った」


「私はこれっぽっちも、許可を出した覚えは無いのだがね。良いか小僧!家の可愛い娘を泣かせたら只じゃすまない!」

狐火いっぱい出てますねお義父さん。


「あなた…まだ言ってるんですか?」

狐火が凍り付いた!お儀母さんは氷が得意なんですね!?

「アルトゥルさん、この度は有り難う御座います。何時でも自分の家だと思って来て下さいね、夫はちゃんと躾けておきますから」


マーティンさんが、徐々に氷って行く。見ちゃ駄目だ!マーティンさんお元気でまた会いましょう。

「それでは、また納品に訪れますので失礼します」


ドワーフ数名とリズを連れて転移魔法を発動する。


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