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36 親ばか狐

狐人族の親子が涙を流し喜んでいる最中俺は、リズのお母さんは成体って書いて有ったからやっぱり尻尾は9本なのかな?モフモフしたら手が2本だけじゃ足らないな!


「…アルのバカ、私で満足して」

考えるのは自由だし、モフモフ塗れは漢の浪漫だ。

「ふふふ、詠まれるのを気しない殿方ですね」


「アルが治療してくれた、それと未来の旦那様だよ」

「まあそうなの、娘を宜しくお願いしますね」

反対はしないんだ…。人族の平民なんかにやらん!とか旦那さんは言うのでは?そしたら俺はお店も自由に行ける!


「リズが認めた殿方ですから、反対は無いです。私の尻尾でしたら存分に堪能されて構いませんよ」

「ダメ!……アルに触られると……ち…くなる」

え?何だって?聞き取れなかった。

「何でも無い」

「クスクス、仲が言いのね」


「奥様の御病気が治った事を旦那様へ伝お伝へします!」

一礼をし部屋を出て行く、兎人族のメイドさん。少し名残惜しい、てかこの国は誘惑が多い!モフモフしたくなる。


「なるべく早く帰ろうね」

「え!リズは残らないの?」

「アルの側は離れない、それに何時でも帰れるでしょ?」


まあそうだけど、お母さんは折角病気が治ったのだから暫くは甘えて良いんだぞ!

「真っ直ぐ帰りそうに無いからダメ」

無念…。とまあ冗談はこれ位にして、早速聞き込みかな?


「聞き込み?」

「リズのお母さんは誰かに狙われたって事でしょ?だから探さないと僕も安心して帰れないかな」


「ショーコも言ってた、魔結核病(まけっかく)はここ数千年見ない病気」

そう言い事、読心で詠まれるのが嫌なのか?それとも他に理由が有るのかな?


「読心なら私も持ってる、この街なら有名。だから友達も出来なかった、気味が悪がられる」

「それは疚しい事考え無いで、本音でぶつかれ無い人が悪い!」


「アルは常に本音だね」

「アニスやソフィー、ナディアだってそうだろ?」

「うん!初めての友達」


「まあお友達も出来たの?今度、連れて来てね」

お母さん、転移魔法あるから何時でも連れて来れるよ。それに…。


「アニスはアルの幼馴染、ソフィーは伯爵家の令嬢。二人共アルのお嫁さん、ナディアはアルの妹。母様が歩ける様になったら連れて来る」


だそうです…。いつの間にか多妻になってるそうですよ。平民なのに、可怪しい!ってまた脱線してしまった。


そんな事をやってる頃、先程のメイドさんから報告を受けるアメリアの旦那さんのマーティンである。


「アメリアの病気が治ったのは本当か!」

「はい!お嬢様がお連れになられた、治療師様に治して頂き意識が回復したので御報告に参りました」


「私も直ぐに向かう!」

扉が壊れんばかりに開け、アメリアの待つ部屋へと向かう。


「うん?誰か来る」

「たぶん父様」

バン!と扉が開かれベッドに座ってるアメリアを見る。


「おおおお、目を覚ましたのか!」

狐人はもう少し、おとなしい種族かと思ったが脳筋?

「普段はおとなしい、だけど母様を好き過ぎるとああなる」

「なるほど」


抱きしめるのは良いけど、まだ病み上がりだから程々にお願いしますね。寝たきりで体力は随分と落ちてると思います。

「おお、そうだったな!君がアメリアを治療した術士か?」


「初めまして、リズベス様の依頼で護衛と治療をさせて頂きました。冒険者Cランクのアルトゥルです」

「私の未来の夫でもある」


それを今言うの!?

「アメリアの夫のマーティンだ。感謝をする!…が、娘の未来の夫だと!」

マーティンさんの顔が般若のような悪狐に変わってるよ。


「母様の事のように、私も溺愛されてる。ちょっとうざい」

それは言っちゃダメなやつじゃ?

「父様も読心持ってる。だから無駄」


家系的なスキル持ちなんだな。

「そう、だからこの国に重要視される」

「随分と仲が良さそうだな?アルトゥル殿。依頼は私からも上乗せさせて貰うのでもう帰って貰っても構わない」


顔が引き攣ってますよ。俺もそうしたいけどリズが独りさせてくれないんです。

「娘を呼捨てですか!?」

そこに引っかかるの!?

「私がそう呼んでと行った。アルを追い出すなら私も出て行く」


「あなた、ダメですよ。私の命の恩人です」

「う、…」

「私も助けられた。捕まってたら奴隷になってる」


「な!それは何処のどいつだ!骨まで焼き尽くしてくれる」

青い狐火が多数出現する、感情がトリガーになってるのかな?面白い魔法だ。


リズが俺に逢うまでの冒険と、合ってからの冒険を話し。隠してたメモリホルダーの事と前世の事を両親に告げる。


「あら、私は知ってましたよ」

「私は気付いて無かった。すまない」

「父様は愛情表現が激しいから聞く耳持たない」

「う、うぅ」


良いご両親じゃないか、ひょっとしてリズが家出中は、此処の人達が苦労したんじゃないかな?

「ええその通りよ。この部屋まで声が聞こえるほどだったのよ」


もう想像出来たので良いか。ショーコちゃん、この国で作れる病人食無い?


フッフッフッ、何とこの国は米を作ってるのだ!


マジっすか!


それに、醤油や味噌もね。ただアルくんの記憶にある日本酒は無いね。


無いなら造れば良い!この国の名物になる!


何か造るの?手伝うから言ってね。


頼むなリズ!


うん。


「取り敢えずアメリアさんは病み上がりだから、コレを用意して貰える?」

紙に材料を書き込んでリズに渡す。


「解った。セニアお願い」

「はい、お嬢様」

兎メイドさんに渡し、メイドさんは出て行く。お粥を作るならやっぱり土鍋だよね。

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