表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/52

16 日常2

朝になり朝食を食べ終わると、アーちゃんが迎えに来るが今日は遊べないと話すと怒り出す。


「今日は、遊べる約束よ!う゛〜」

約束した覚えは全く無いのだが、一日置きが当たり前になってたから。


女の子の約束をすっぽかすなんて、サイテー!私の約束も破って他の女と遊ぶからよ!


どっちの子とも、約束した覚えが無いんだが…。


洗濯機造りたかったが、遊びながら構造を考えよう。

「そ、そうだね、遊びに行こうか!?」

「うん!いこ」


手を惹かれ、今日は噴水広場へ連れて行かれる。あまり来た事無いので少し新鮮だ、屋台を出して食べ物や小物が売っている。


「ねえアーちゃん、屋台観て周ろうよ」

「良いよ、可愛い物もいっぱい観ようね」

食べ物は、先程朝食を摂ったばかりだしね。


2人で時計回りをしながら、ウインドショッピングしてると髪飾りの屋台で足を止めるアーちゃん。


「コレ可愛い!」

へえ~、雪の結晶見たいな髪飾りだ。アーちゃんの頭にアテてみる。


「可愛いよ、凄く似合うよ!」

「坊主確かに嬢ちゃんに似合ってるが、銀貨5枚だ」

へ〜コレだけ器用に造ってるのに安いな、これは買いだな。


「おじさんはい、これ買いますね」

魔法の袋から、銀貨5枚を取り出し渡す。

「坊主は金持ちだな、魔法の袋なんか持っていやがる」


「こう見えても、冒険者で狩りをしてますので」

そのまま髪飾りをアーちゃんに着けてあげる。手鏡を取出しアーちゃんに渡す。


「アルありがと、大好き!」

「おいおい、それは鏡じゃねーか!」

「鏡を置けば、もっと売れるかもしれないよ。女性は自分に似合ってるか見たいはずです」


「それはいい事を聞いた!コレは礼だ」

雪結晶のリングを貰ったので、アーちゃんに着ける。右手で良いよね?


アーちゃんは満面の笑みだ。この世界で初めてのアクセサリーを贈った。


今日はこれで帰ろうかな。洗濯機も造りたいので、でも工程が多いから難しい。水が入り、洗いをし脱水だ。う〜ん…。


何でそんなに難しくするの?清潔(クリーン)で綺麗になるのに。


あ!魔法で良いのか。でも既存の魔道具とか有りそうだね。


無いけど、クリーンを生業にやってる人が泣くよ。


それは駄目だね。


洗濯機じゃなくて、食洗機だったら良いんじゃない?後片付けの手間が減って助かるんじゃ無い?


そっちがあったね!それにしよう!それとこの世界にステンレスの概念は無いよね?


無いわね。


先ずは、ステンレスの特許からやりますか。包丁とか、鍋にも使えるしね。


「アーちゃん、帰りに商業ギルドに寄って帰りたいから良いかな?」

「良いよ」


商業ギルドに到着すると、いつもの受付嬢に声を掛けられる。

「こんにちわ、アルトゥル様。本日の御要件は、マスターをお呼びしますか?」


「イルゼさん、こんにちわ。本日は、仕入れたい物が在りまして。鉄、クロム、ニッケルの鉱物を手配出来ますか?」


「出来ますが、クロムとニッケルとは一体何でしょうか?」

「え?」


プークスクス!この世界でそんなに分けてある訳無いじゃん。自分で、掘りに行かないと。


どうやら単純に鉄、銅、金、銀、白金しか採って無いらしい。レアメタルもいっぱい捨ててるのかな?鉱山へ行って見るか。


「鉱山へ直接行って観ますね。自分が探してる鉱物を見たいので」

「それは難しいと思われます。鉱山は国とその領地の貴族様が管轄してますので、無断での侵入に盗掘は死罪になります。新たに鉱山を発見しても、国へ届出が必要になりますよ」


行き成り詰んだ…。貴族とのパイプも無いし、どうする事も出来ないな。鉄で造ると錆が出るので手入が手間だし、木で造ると腐食か…漆を塗ればいけるか?木もまた問題だな。


「そうですか、もう少し調べてからまた来ます。有難うございます」

「はい。行動を起こす前には、何でも聞いて下さいね。今回の様に知らないと大変な事になりますから」


「そうします、では失礼します」

商業ギルドを出て次は…冒険者ギルドで精算して帰るか。


「次は、冒険者ギルドへ行くね」

「アルとだったら、何処でも付いて行くよ」

冒険者ギルドの扉を開くと、集まる視線を感じるが何時もの事で直ぐ霧散する。


だが今日は、ずっと注目を浴びる。何で?

冒険者ギルドに似使わない、騎士が居るからかな?


まあ気にせず、解体場へ行き親方に会う。

「こんにちわ、親方」

「おう坊主解体は終わってるぜ!今回の肉は食用には向かないがどうする?一部の物好きかスラムの連中や子寺院で消費するくらいだな」


「では寄付でお願いします」

「彼処は不人気だから、素材の価値は高いから十分な利益になるぜ!また頼む」

内訳票を貰い、解体場を後にする。


受付で見せると、金貨3枚と銀貨20枚を貰う。因みに商業ギルドの鏡のマージンは日に金貨1枚〜2枚くらい入ってる。もうこの歳で遊んで暮らせそうだ。


「アルトゥルくん、あの騎士様がお話があるそうですが」

「今日はアーちゃんが居るので、送ってからでしたら良いですけど」


「君の名前が聞こえたので、割り込ませて貰ったが送りを私の部下じゃ駄目かい?」

騎士を街中で、襲うバカはいないと思うけど。


「アーちゃんはそれでも良い?」

「今日はアクセサリーまでプレゼントされたから良いよ、また明後日ねチュ!」

こんな一目の多いとこで…冒険者や受付嬢達から冷かしを受ける。


「念の為、2名付いて送って来い!」

「「はっ」」

「有難うございます」

「なに、無理を言ってるのはこちらだ。それでは馬車に乗って、移動しながら話そうか」


何処かへ連れて行かれるらしい。


そしてアルは奴隷としてこき使われ、鉱山で王子様と友情が芽生えるのね。


もう(ファイブ)までいったんだね。因みに俺の父さん生きてるよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ