16話 月兎よりの降伏者たち
コレクタ
「やれやれ
最後まで来ちゃったようだね
でも僕からは多分勝てないよ
今、ちゃんと降伏すれば
直ぐに許されて挑戦者を駆逐していく刺客となる事が出来るよ」
アリス
「という事は今まで戦ってきた奴らは
お前に破れていったというのか?
それ程コレクタは強いのか」
コレクタ
「うん 強いよ
今までバトル前に降伏したもの
バトル途中で降伏したもの
沢山いたよ
それでにちゃんと給料も出るんだ
月兎は悪い奴では無いよ」
アリス
「悪い奴ではない…か
だとしても、衛星攻撃で人を管理支配して
そして逆らう者には攻撃される
それは恐怖政治ではないだろう
しかしそれは玩具と考えている…そうだろう?」
コレクタ
「玩具…はは そうだねぇ
僕もきみを玩具にしたい」
アリスの発言の数々は降伏しないこと同義だ
そしてバトルが始まる
コレクタ
「流れ星来たよ
受け止めてよ!」
アリスに流れ星が向かってくる
流星群攻撃
アリス
「これは宇宙の能力?
それならイメージで最適なものがある!」
言葉迷宮によるイメージの最適化が再現された
ダークマターになる事で回避した
コレクタ
「まだまだ流星群が落ちてくるよ!」
しかしその後の攻撃にもダークマターで回避していく
アリス
「流れ星として
宇宙の能力だと思った
しかしイメージでブラックホールを形成しようとしたものの何も成り得なかった
流れ星の能力だとも思った
しかし宇宙からのそれは周期性が無い
流星群の周期性が無いのはおかしい
だとすれば流れ星を利用している訳では無い」
アリスは願い能力だと考えた
言葉迷宮で死の系譜を願った
しかしイメージは弱体化で死ななかった
コレクタ
「願い能力?
はは 面白い能力だなぁ
そんな能力だったら僕は今すぐにでも君の腸を粉々にしてるよ
周期性がどうとか言ってたけど面白いね
僕も使わせてもらうよ」
コレクタは周期性を利用して惑星攻撃をしてきた
惑星が回転して攻撃される
アリス
「惑星は小さいサイズなものの
俺への攻撃力は凄まじい
俺が回避した寸前に遠心力だけで音が鳴り響いた
つまり小さいながらも、相応の力を秘めているのだ」
アリスは周期性が速度回転して遠距離からの周期性を使ったものだと考える
周期性を用いた模型能力だと考える
アリス
「周期性が有るというのなら、そこの環境を破壊すればいい
環境破壊すれば、周期性にある惑星は崩れる」
しかしアリスの惑星攻撃があっても
壊された惑星は復活した
太陽に照らされ始める
いくら小さい周期性フィールドであっても放射熱は耐えられない辛さだ
コレクタ
「太陽熱によって僕以外の全ては焼け焦がれて死んじゃうよ
ほら、早く降伏すればいいよ
そうすれば君の人生は安泰だ」
アリスは考えた
周期性では無かった何だという事に
アリス
「安泰…確かに安泰だろう
しかし地上に住んでいる人間は安泰をしない
つまり、俺みてぇな似たような奴らが死んでしまうと言う事だ
確かに俺は地上の人間なんてどうでもいい
どうでもいいがな、俺と同じような境遇の人間いたら同情もする
だとしたら、安泰は望む方がおかしいんだよ」
コレクタ
「そう じゃあ太陽に焼け焦がれ消えろ!」
能力を理解したアリスは
太陽に照らされても死なない
否、太陽の攻撃が無くなっていった
それはコレクタを恐怖させた
アリス
「今、周期性を変えたんだ
つまり、これは宇宙能力でも流れ星能力でも惑星能力でも周期性模型能力でも無い
これは説能力だ
だからこそ
今、未現物質説に変えた」
未現物質の影響によってブラックホールに脅かされる
コレクタが恐怖していたのは太陽の攻撃が無くなった事では無かった
その説が見破られての自分の末路のパターンを考えてしまったからだ
アリス
「ブラックホールがその前に再現出来なかったのは
弱体されたイメージだったからだ
しかし今、説を変えた事で
このイメージは最大最適化のイメージとなってコレクタを襲う事だろう」
コレクタ
「いやだ…!
死にたくない…!
僕は月兎に忠実に生きることで今まで延命できたんだ
最後の砦となって…!今まで楽しく生きてこれたんだ
こんなにまで地上の人間は管理支配されていて
それでやっとここで安泰していたんだよ…!」
アリス
「しかしそれでもコレクタは挑戦者を倒していった過去がある
そして安泰という名目と倒せないという名目で今まで刺客化させていった過去がある
だとしたら許してはならない事となる
コレクタ!月兎を倒す前に朽ちていくがいい!
ブラックホール
そしてそれは次第に異論を唱えていた対象を誘う!」
そのブラックホールによって
コレクタは説能力を唱えながらも必死に逃げ惑うものの
その最大最適化されたイメージ力に叶うものはいなかった
アリス
「全ての刺客に打ち勝った
そして俺は月兎の本拠地へと今から向かう
待っていろよ月兎
挑戦状を叩きつけたその愉快的な感情に打ち勝ってやるからな!」