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神さまの住まう部屋  作者: コウサテン
3/10

アパートのワンルームにて〜3〜

「さて、まずは自己紹介が先かの?」


巫女服を着た自称神さまは、マグカップに注がれた緑茶をすすりながら話し始めた。


「我の名は(アカネ)。見ての通り神さまじゃ!」


見ての通り?どこが?巫女服姿の神さまなんて聞いたことないぞ?

ツッコミどころ満載である。


「えっと、茜さまって呼べばいいのか?」


「んむ、それで良いぞ。」


茜は満足げに踏ん反り返る。


「それで?茜さまはなぜこの部屋に突然現れたんです?」


健吾は質問を続ける。


「そうじゃな、我は神様と言うてもまだ新米でな。天界にも神さま達を取りまとめる長がおるんじゃがの。長に『お前はまだまだ未熟だから地上で修行して見聞を広げて来い!』って言われて蹴落とされてなぁ…」


蹴落とされて?パワハラなのか?

健吾は心の中でツッコミを入れる。


「気がついたらこの部屋のソファで寝とった。と言うわけじゃ。」


蹴落とされた先が大学生が借りてるアパートの一室って一体どうなってるんだ?さらに寝てたって随分と呑気な…


「と言うわけで健吾よ、しばしの間我をこの部屋に置いてくれ!」


身を乗り出し、健吾の顔に自身の顔を近づける。


「…近い。」


反射的に手で茜の顔を押し返す健吾。


「なっ、なにをするかぁ〜」


「あのなぁ、突然見ず知らずの女が『私は神さまだ、だからこの部屋に住まわせろ』って言われても神さまだなんて信じられないし、まず知らない人を泊めるだなんてありえないだろ。」


当然だろう。

いきなりなんの準備もなく、見ず知らずの女性とひとつ屋根の下で暮らすだなんて御免被る。


「むぅ〜心が狭いのぉ〜」


「いや、大半の人は僕と同じ意見だと思うけどな…」


その時、突然窓の外が明るく光りだした。


続く。

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