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火炎幻術 焔時空  作者: 天道 空斗
叛逆の始まり
7/22

第三話 Rock on

ー放課後ー


 時空は先に帰ってしまった。今日も一人で帰宅か。そんなことを思いながら歩いているとテニスコートが見えてきた。あれは!!


 出雲の目が輝く。出雲のみつけたテニスコートは女子テニス部が使っている。テニスコートは住宅街の中にあり、出雲は違う帰路で帰っていったため見つけた。

女子テニス部には出雲が想いを寄せている夢香がいる。顔立ちが整っていて、髪型はポニーテール。眼が大きくて明るく元気な雰囲気をかもし出している。クラスでは男子に人気があるマドンナ的存在。天然な一面もある。


 よし、夢香ちゃんに話しかけよう。

出雲は思った。もうだいぶ暗いし帰り道一人は危ないだろう。否、そう思ってついていく俺のほうが怪しい。6月になると日没の時間もだんだんと遅くなっていく頃だろう。

今は、――20:21 だいぶ遅い時間だ。どおりで暗い。

 出雲も部活が長引きこの時間帯になった。

夢香が友達と一緒にテニスコートから出てくる。

出雲は後ろからついて行く。幸い帰り道が同じなため帰宅路は確保できる。


 夢香とは中学2年Lvのときに同じクラスになってそこで初めて友達になった。

そこから連絡先を交換したり二人で遊んだりとあったが友人どまりでそれ以上は無かった。

 夢香が友達と別れ一人になった。いまだ!――そう思った矢先、夢香の姿が一瞬にして「キャッ」という短い悲鳴とともに消えていった。


* * * * * *


(なるほど、トンケ様はこんなことを!)

 かつこは帰宅後早速パソコンを立ち上げひたすらにトンケについて調べていた。


 (ん!?これは...アババー教は、ミケネコ連合の傘下・・だったの~ん!?)

 サイトを見ているとミケネコ連合にトンケがお金を納めいるということが発覚した。


(ぬ、ミケネコ連合め~ん、トンケ様の上にたつなんて!!)

 かつこはミケネコ連合のホームページにアクセスする。問い合わせ用の電話番号がサイトにかいてあった。


(今、電話して確認してやるわ~ん・・・トンケ様、誰に殺されちゃったの~ん..)

かつこは逆探知の機械を取り付け、ミズの居場所の特定を目論んでいた。

 電話をかける。3回コール音がなった後、繋がった。


「も~しも~~し。アタシ、か~つこぉ~~!!われらが神様トンケ様にな~にしてくれてんのよ~ん!」


<もしもし。総督のミズだ。こちらとしてもトンケ・・・の死は大変悲しきことだ。用件は?>


「ちょっと~!様をつけなさ~いよ~~う!!あんたがトンケ様を殺したんでしょう~?」


<は?何を言っている。そんなわけないじゃないか>


「どーせ収入得られなくなったから殺した~んでしょうが!!!」

かつこの怒りは増幅していく。


<いや、収入は十分に得られた。アババー教はいまや勢力は世界規模だ。十分安定していたさ。昔からトンケのやり方を非難するものもいたが大黒字だった>

その言葉がかつこの怒りを頂点へと達せさせた。


「おおい!!あんたらはトンケ様を金としてしかみてないようだね~ん!!あんたらは許せないよ~~ん!!」

そういって電話を切った。

(無事、逆探知成功だわねぃ。父さんが警察のえらいので良かったわ、これ借りれたし。)


 かつこが用意した逆探知の機械は警察の父が持ってきたものを見てつくった独自のものだった。


(あたしが、つくったのはIPアドレスが限界だったけど、ちゃちゃっと調べるわよ~ン...)

かつこはにやり笑うと特定用のオリジナルソフトを立ち上げた。

 そこに特定したIPアドレスを入力し検索をかける。すると見事にミケネコ本社のある明光市がヒットした。


(ここねぇ~い...だいぶ遠いわね。てっきり都内かと思ったわ~ン...)

かつこは更に特定を進める。そしてミズの電話番号の取得に成功した。


(ミズめ...許さないんだからねぇ~~ん!!)

 かつこはオリジナルソフトをたちあげミズの電話番号を入力する。


(盗聴するわ~ん)

かつこはその後、ミズの無料メッセージアプリをクラッキングし、内容を見る。

そこには、驚愕のやりとりがされていた。



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