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火炎幻術 焔時空  作者: 天道 空斗
叛逆の始まり
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第二話 オカマの登場

 「ねんね~ん、創斗く~~~ん!!」

 昇級から2ヶ月、クラスの人ともなじめ時空に対する嫌がらせもなくなったことはないが明らかに少なくなっていた。恐らく月夜が何かしたんだろう。


「なんだ、かつこ」

かつこと呼ばれた男....いや、この奇抜なメイクをしている....お、オカマはクラスの人気者で成績は中の上くらい。足が早くジャンプが高くバスケ部でも大いなる活躍をしていると聞く。


「創斗君、あ~そび~ましょ~~~ん」

このオカマは実は宗教の信者。最近なにかとテレビを騒がせているアババー教徒だ。


「かつこ、トンケ様とかいうやつに祈らなくていいのか?」

創斗が嫌味のように言った。


「創斗く~~ん。勘違いしないでよ~~ん。いつもかまいに行ってるからって創斗君の下についたわけではないよ~~ん」

かつこが怒ると怖いのは見た目で想像できる。普段は声を高くして女っぽくしてるのかもしれないが地声はもっと低く重圧感のある声のはず。―出雲はそう考えていた。


「第一あのデデコミズがトンケさまの子なんて考えられな~いよ~~ん」

デデコミズが反応する。いやそうな顔からみてやはり父のことを余りよくは思ってないようだ。


「かつこ。いい加減にしろや。俺は父と一緒にされたくないんや。」

珍しくデデコミズが怒り気味だ。


「おこって~んの~~ん??面白い禿げだわねぇ~~い。トンケ様を馬鹿にするのも大概にするんだわね~~い!!」

かつこも怒り気味だった。一触即発、そんな雰囲気が流れた。

 そこで休み時間の終了を知らすチャイムがなった


 一日の授業を終える。あとは部活へ行く準備だけだ。

準備中、唐突にかつこが悲鳴を上げた。今までに聞いたことのない甲高い声で。


「のぉおぉおぉぉおおお!!!!トンケぇ様あああ~~!!!!なぜ、なぜ死ぬのよ~~~ん!!!!」


「どうした、かつこ!落ち着け!」

創斗が言う。かつこは全身汗でぬれまくっている。自慢のメイクも汗でとれてしまっている。

かつこの目からは涙が流れている。


「と、トンケ様がぁ~~ん、あの憎き団体によって潰されたのよ~~ん!!!」

どうやらトンケに何かあったらしい。


* * * * * *


「提督!トンケが死んだようです!これでは収入が大幅に減ります!!」

提督と呼ばれた男こと、ミズは悩んでいた。ミケネコ連合本社で緊急会議を開くことにした。


「諸君、トンケ主催とするアババー教はいまや世界規模で勢力を拡大している。その中でのできごとであるため安定した収入が得られなくなる。年に一度、ミケネコ連合軍は政府にお金を納めることで成り立っている。トンケが死んだ今、アババー教トンケの後継者がミケネコ連合に加入してくれれば一番いいのだが恐らくそれはない。安定した収入が得られないため我々としては重工建造報省と市役所からしか得ることはできない。今回は新しい事業を起こそうと考えている。何か案はないか?」


・・・


「ないんだな。君たちは案も考えらえられないのか?」


「あ、あぁーええーっと、ホテルをつくるのはどうでしょう」


「ストーム君、なかなかいい案だが土地がない。どうするんだ?」


「それに関して。建築途中のテレビ局がなくなるそうです。その後の土地は何も建設予定はないので今すぐにでも土地を買い、建築許可を得てはどうでしょうか?」


「うむ。いい案だ。たった6人でどこまで進むかはわからないがやらないよりは意味はある。にわとり連合とも連携をとる。強力してくれるかわからないが力にはなるだろう。早速土地を買う。申請を取れ」


「「はっ」」

アババー教はミケネコ連合の傘下であった。アババー教の主催がミケネコ連合からいなくなった今、アババーの信仰者、アババー教撲滅委員会はミケネコに反逆の狼煙をあげる。


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