表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
火炎幻術 焔時空  作者: 天道 空斗
炎の傷
2/22

第一話 新たな出会い

 ここは、焔月大都学園。幼稚園、小、中、高、大学一貫の超最新学園。

簡単な説明をすると、小学校Lv6年間やってきて焔月大都学園のままならそのまま中学校Lvへと進級できる。他のところから焔月大都学園の中学校Lvに入ろうとするならば受験勉強が必要。

高校一年生や、中学二年生などと言った呼び方はせず、○○Lv、高校一年生Lvなどといった呼び方をする。名前の由来は珍しい一国二首都型のこの国、FLAME国の二大首都"陽炎市" "月影市"の共同学園だかららしい。


 俺は出雲、中学三年生Lvが終わり高校の勉強範囲へ。

毎年恒例のお楽しみ行事、クラス替えだ。中学Lvのときは緊張して何も伝えることはできなかったが、今年こそは成功する!

 そんな想いで掲示されているクラス表を見る。メールでも配信されるのだがそれだと味気ない。

そう思ってわざわざ見に来る人も多い。俺も、その一人だ。

 お目当ての人は夢香ちゃん。同じクラスであれ!

 1-Bのクラス表を見る。まずは自分がいるか確認、その後に上から順に見ていく感じだ。

"白雲 出雲シラクモ イズモ 17" 17番か...まあ真ん中ぐらいだろ。クラスの合計人数は...

30人。半分か。

 上から辿ってみる。


"十六夜 月夜イザヨイ ツキヤ 2"

...!?...月夜か...面倒くさいな... さらに下へと見る。特に知ってる奴もいなさそうだな......


"焔 時空ホムラ ジクウ 25"

嘘だろ...時空と月夜が...

 どうしてもあの時の光景がフラッシュバックされる。


* * * * * *


「お前はその眼の傷のことをどう思う?」


「お前にこの苦しみが分かるわけないだろ。用件はそれだけか、月夜」


「残念だが。俺は言える義理さ。」

そう言いながら月夜は右目のカラー・・・コンタクトを外した。

 月の様にきれいな黄金色の眼。


「?!.....」


「どうした?俺もお前と同じような過去を経験してきたはずだ。いじめられ、この眼を奇異の眼差しで見られ、つらい思いをしてきただろう?俺はこの眼のせいでものすごく辛い思いをしたさ。だが、そんなある日この眼にも意味があったとしった...いじめられ怒り来るってブチ切れたさ。その時右眼から何か出たのさ。なんだ?と思ったらよ。月だったんだ...そこから幻術が使えるとしたと知ったのさ...」

そういってうっすら笑みを浮かべた。


「お前がその眼を好きなら...俺の気持ちは到底理解出来ない。この眼の能力はできる限り、いや使いたくない。もう、関わるな。」


「分かり合おうとおもったのによ~。面白くねえやつだ。もうこの能力があると知れりゃあ常人の上に立てるんだよ...復讐できるのさ!!!!!"月光"!!!」

月夜の右眼から満月のような3D映像のようなものがどんどん大きくなっていく。


「くっ....."火達磨(ひだるま)"」

時空の左目と、その傷が燃える炎のように赤く光を放つ。


「やめろ、時空!!]

出雲の声は届かない。

 時空の眼からは豪火球が出てくる。幻同士のぶつけ合いだ。

満月と豪火球が激しく衝突する。一瞬にしてり周りが白い光に包まれる。


「くっ....時空!!大丈夫か...!!」

声は幻術同士の爆発音で消えてしまった。


* * * * * *


う....またあんなことが...勘弁してくれ。

 気をとり直して辿る。


"山下 夢香ヤマシタ ユメカ 29"

きったぁ!!夢香ちゃんと一緒なクラスだ!!今年こそはと思ってたんだよな~


"渡辺 デデコミズワタナベ 30"

デデコミズ?ハーフか?いっちゃわるいが額でも出てるのか?


 ま、今年のクラスは大変良かったと思う。月夜と時空が一緒なのは少し気がかりだが夢香ちゃんと一緒ならいいや。


 そんな風に思っていたのに、今度とてつもないことが周りに起こるとはこの時、()()()()を除いて誰も知る由もなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ