第1話 探求者
この、世界から来て二年目になった。
この世界では、人の成長が速いらしく、もうすでに、地球だったら12歳あたりの身長になっている。
俺の居るところは、予想してた通りに、孤児院だった。
ただ、この世界では、国が支援してる事もあって、普通に貧乏とかでは無かった。
この世界での自分の名前は、マミヤ・ショウタ。
日本とまるっきり同じの名前の付け方だったらしい。ただ、何で前の世界での名前と同じなのかは甚だ疑問だが。
今は、孤児院の日課、掃除を終え、自由時間で少し剣の練習をしている。
この世界では、迷宮と言うものがあり、それを探索する人の職業が、『探索者』と呼ばれている。
そして、もう一つ、探索者と似たような職業がある。名前は『冒険者』、迷宮が探索者なら、地上の探索や、何でも屋等をやっているのが冒険者だ。
まぁ、この世界の人は、両方をやってる人が大多数なんだがね、職業を言う時は、『探求者』と言うらしい。
ちなみに、俺が目指してるのは、探求者だ。
探求者になるためには、年齢が4歳ならないと無理だ。(ちなみに、4歳の身長は、平均170cmぐらいっぽい)
では、本題と行こう。
俺の得た能力、魔眼作成だが、作成する方法は魔力を使って、目にその効果を付けると言う能力だ。
魔眼に関してだが、目のどっちに付けるか(両方の目に同時も出来る)と、発動条件等を決められる。
ちなみに、今は、魔力を消費して、両目に鑑定眼『相手の能力を見る』と、脱力眼『相手の能力を下げる』を付けている。
条件は、鑑定眼が、【自分が使いたいと思った時】にして、脱力眼が、【戦闘中】にしている。
ちなみに、条件に関しては後々変更も可能だ。
この世界に来てから四年目になった。
ついに探求者になれる様になった。
ただ、俺がいる孤児院の、経営してる人が元々探求者だったらしく、とても反対してきた。説得にとても時間が掛かったがなんとか許可は得たが。
俺のいる孤児院には、他にも四歳になった奴は居たが、殆んどが一般職(商人とか色々)に見習いに行ってしまったせいで、探求者になるやつが全然居なかった。
お陰で仲間を組めなかった。
探求者になるためには、ギルドに申請を出さなきゃ行けない。
ギルドとは、探求者ギルドと言って、探求者に仕事を渡す場所だ。
何処にあるのかと言うと、大通りの、冒険者ギルドと、探索者ギルドの真ん中にある。
ギルドにやって来た。
ギルドには、カウンターが三つあり、一つが買い取り、もう一つが依頼受理、最後に、探求者登録だ。
俺は迷いなく、探求者登録の所へ向かう。
受付は、とてつもなく威圧感を放ったイケメンだった。
「やぁ、探求者登録をしに来たのかな?」
「ええ」
ちょっとした興味で、鑑定眼を発動する。
オカザキ・レンヤ LV58
身体:A 精神:B 成長:C
魔力:D 限界:C 幸運:C
能力【汎用】
・剣技LV10
能力【常時】
・威圧感LV8
・闘気LV5
能力【特殊】
凄いな、THE脳筋みたいな能力値だ、近接はしたくないなぁ...
「ん?君何かした?」
「いえ、特には」
「そう?...じゃあこの書類に色々書いて渡してくれるかな?」
「分かりました」
筆記事項を書き、渡す。
「ありがとう...これが君のギルドカードさ、無くさないでな?」
「分かってます、ありがとうございました」
よし、これで探求者になれたな。帰るかななぁ...あっそうだ。
ついでに、このギルドの図書館で本でも借りておこうかな。
図書館では、ギルドカードに貸出記録が乗るので、借りるのに、金等を出す必要はないらしい。
図書館で自分が借りたのは、
・始めての魔術(総集編)
・始めての武術(総集編)
だ。
総集編と書かれているのは、始めての魔術(◯属性編)とかが他にもあるが、それを纏めた物だからだ。
借りた意味はやっぱり独学では魔術は無理だったから本でも読んで覚えようと思ったのと、武術も独学で、あってるか分からなかったからだ。
本も借りたことだし、頑張らないとな。
能力は、中々に手に入らない物です。
あそこまで鍛えた受付さんは、結構上級者だったりします。