プロローグ
彼の名前は、間宮翔大、親を高二の時に事故で無くし、そこから無気力な生活を送っていた。
だが、そこで一つの小説の台詞を目指そうと決意してしまった。
『生きているなら、神様だって殺して見せる。』
彼は、すぐに剣術を習い始めた。
しかし、彼には才能が無かった。
体は並以上には鍛えられた、しかし、それでも並以上までだった。
彼は、ネットのオカルトに走る。
願いを叶える物、と言ったガセばっかの情報にしがみつき、大半の事は試してしまった。
しかし、駄目だった。
彼は、最後の希望をかけ、『幻の勾玉』と呼ばれるものに希望を寄せた。
『幻の勾玉』とは、何処にあるのかは誰も分かっていないが、日本の何処かにあるのかは分かっている。と言った、云わばオカルトマニアが一回は通る道の情報だ。
ソレは見つけた者に、四つの願いを叶える権利を与えるという。
彼は探しに探し、家に戻り、半ば諦めた時にソレを見つけた。
場所は東京、彼が自殺を図ろうと廃ビルに上り、屋上から落ちる、その廃ビルは何故か、誰も周りには人が居なかった。
彼は落ちる寸前に、勾玉が自分の落ちる場所にあるのが分かった。
勾玉に頭をぶつける、そこの時にまるで時が止まったかのように、自分の動きが止まった。
そして、頭の中に声が聞こえる。
【よくぞ我を見つけた、若造よ】
返事は出来なかった。
【其方の願いを、四つだけ叶えてやろう】
声が出ない、一体どうすれば良いのだろうか。
【頭の中に思い浮かべるがよい】
じゃあ、自分に才能をください。剣術、武術、あらゆる物の才能をください。
【分かった。一つ目は、あまねく数の才能、だな】
次は、魔眼を作る能力を下さい。
彼は、そうすれば、あの小説の主人公に近付けるだろうと考えた。
【分かった。二つ目は、魔眼を作成する能力、だな】
三つ目は、絶対に諦めないって不屈の精神を下さい。
【分かった。三つ目は、不屈の精神、だな】
最後は、自分の成長が数字で確認できる異世界に転生させてください。記憶も保持出来たらしたいです。
この世界では、もうどうにも出来ないと考えた。
そこで、良くいる異世界物の世界なら自分の理想とする姿に近付けるのではないか、彼はそう考えた。
【分かった。四つ目は、異世界への転生、だな】
勾玉様、最後に名前を聞いてもいいですか?
【良かろう。我は、初代龍神様の末裔にて、最後の竜神。八岐大蛇、そう呼ぶと言い。】
ありがとうございました。八岐大蛇様
【ふふふ、其方の望みをキチンと叶えるのだぞ?】
はい!
そこで、俺は動きだし、地面に衝突し、死んだ。
俺は目覚めた。
いや、もう死んだから生まれ変わった、が正しいな。
ただ、親が居ない。多分捨てられたのだろう。
場所は多分、孤児院だと思う。
言葉が日本語では無いが読めている。
多分、八岐大蛇様が最後になにかやったくれたんだろう、
どんな感じ数字化されるのだろうか...?
試しに ステータス と念じたが駄目だった。
...?どうすれば...あ、【能力確認】、よし、出た。
NO-NAME LV0
身体:G 精神:EX 成長:A
魔力:C 限界:EX 幸運:B
能力【汎用】
・能力確認
・熟練土確認
能力【常時】
・言語LV10
・算術LV10
能力【特殊】
・魔眼作成
・不屈の精神
大体分かった。
ただ、現状の問題は俺を拾ってくれる人が、居るかどうかだ。
............お?女の人が来た。俺を見て悲しそうな顔をしている、いやまぁそうか。捨てられてる赤子が居たんだしな。
この世界で、主人公を目指して見せる。
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