表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/12

第三話 授業

本日最初の投稿です。

僕は今自分の部屋でアインさんと向かい合って座っている。


「改めてまして、アイン・ルガートよ。これからよろしくね。刀哉」


「夜神刀哉です。こちらこそよろしくお願いします。アインさん」


「私のことはアインって呼んで」


「そんなの無理ですよ。仮にも1国の王女様ですよ」


「私がいいって言ってるんだからいいのよ。分かった?」


「そこまでいうのでしたら、分かりました。これからよろしくお願いします、アイン」


「よろしい。じゃあ明日は授業もあるし、私はそろそろ寝るわ。おやすみなさい」


「お休み、アイン」


僕たちはそういって床についた。




「ほら!しゃきっとしなさい。まさか刀哉があんなにも朝に弱いなんてね」


「あはは、面目ない。昔はどうってことなかったんだけどね。学校もあるし、どうにかしないといけないとは思ってはいるんだけど、でもアインが起こしてくれるから大丈夫でしょ?」


「もっもう!調子のいいことばいり言って。でも、いいわ。私がなんとかしてあげる」


頬を赤くそめながらアインが言ってくる。このとき僕は熱でもあるのかな?ぐらいにしか思っていなかった。


ただ昨日からアインの態度が少し柔らかくなっている気はする。


「ほら!もたもたしていると遅刻しちゃうでしょ!早く行きましょ」


「ごめんごめん。それじゃあ行きますか」


教室に入るともう全員そろっていた。何人かの人はアインと話したそうにしていたけど時間がないので諦めていた。


そんなことを思っていると、加賀先生が教室に入ってきた。


「みんな~おっはよう~。昨日は眠れたかな~?かなかな?それじゃあ今日の授業を始めま~す!まずは大迷宮について軽くおさらいしてみようか。じゃあアインさんお願いできるかな?」


「はい。現在大迷宮は世界で七か所確認されており、場所はここ日本、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、ドイツです。大迷宮は100層からできていると予想されています。しかし、現在攻略されているのは、いずれの大迷宮でも50層前後であまり進んでいないのが現状です。また大迷宮のなかには数多くのモンスターが生息しており、下の階層に進むにつれて強力な個体が増えていきます。ここで大迷宮がもたらしてくれた恩恵として、そのモンスターから獲られる魔石が存在します。この魔石は今まで使用していた、化石燃料や原子力とは比較にならないほどのエネルギーを有しており、なおかつ安全で非常に効率的なエネルギー源として、今ではほとんどのものにしようされています。大迷宮でこの魔石が発見されたことにより各国は大迷宮が有用であると判断し攻略者をつくりました。また魔石が戦争の火種になる可能性が十二分にあったため、様々な条約も結びました。こんなところでよろしいかしら?」


「エクセレント!さすがだね~。お姫様ともなるとそのへんのことは正確に理解しているね~」


いつもながらに大げさな先生だ。


「ええ、今では私の国もこの魔石の恩恵を受けていますから」


大迷宮が存在しない国からも攻略者を出していたりする。その見返りは魔石の定期的な供給だ。ギブ&テイクである。


「それじゃあ次は攻略者について夜神君お願いできるかな?」


僕が当たってしまった。そんなことを思いながら答える。


「はい。大迷宮が出現してから作られた職業で、一応公務員の扱いになっています。現金な話ですが、給料は普通の公務員とは比べものになりません。これは大迷宮の攻略には命がかかっており、亡くなる方も少なからず存在するためです。公務員ではありますが、基本的にどの国の大迷宮を攻略しに行ってもかまいません。また攻略者を育成する学園は大迷宮が出現した七つの国に1つずつあり、この学園もそのうちの1つです。また高い魔力を持って産まれてくるのは女性が多く攻略者の80%は女性です。そして、一般的には高い魔力を持った同士の子供はそのほとんどが高い魔力を持って産まれてくるため、攻略者では一夫多妻が進められています。日本でも高い魔力を持った男性に限り許可されています。基準としては魔力量のランクCからです。もともと男性で魔力を持っている人は少なく貴重であるためです。こんなところでしょうか?」


僕が答え終わると先生が嬉しそうに言う。


「うんうん。優秀な子が多くて先生は嬉しいぞ!」


あれこれ言っている間に授業は終わってしまっていた。するとある女子生徒が僕に話かけてきた。


「刀哉君だよね?私のこと憶えてる?」


そういって声をかけられた。やばい全く分からない。どうしたもんか。また一波乱あるのだろうかと思うと憂鬱だ。




今後ともよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ