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第二話 決闘《デュエル》

本日最後の投稿です。戦闘の描写が難し~。それではどうぞ!

「みんな引き終わりましたね~?1~20の番号があります。同じ番号の人がパートナーになります。それではペアを作ってくださ~い」


僕の番号は1番とか。良いような悪いような、なんとも言えない番号だ。たださっきからとてつもなく悪い予感がするんだよな~。


「栄えある1番を引いた人は誰?このあたしと相部屋よ。喜びなさい!」


ほら~。言わんこっちゃない。最悪じゃないか、あのお姫様が相部屋の相手とかもう泣きそうなんですけど。


「あっはい。僕です!」


正直全く気乗りしないけどこればっかりは仕様がない。


「えっ!あんたって総合ランクDとかいう!なぜAクラスなのか全くわからないやつじゃない。ちょっと先生パートナーの変更とかできないんですか?性別は我慢するとしてもせめてランクBの人がいいんですけど。ランクBのひとならランキング戦までに鍛えて使えるようにできるかも知れないけれど、さすがにランクDはきついです。ていうかなんでランクDの彼がAクラスなんですか?」


そんなのいいじゃないか。放っておいてよ。せっかく自己紹介のときはスルーされたのに。


「う~ん。先生も詳しくはしらないんだけどね。なんでも学園長の推薦らしいのよね。彼にはそれに見合う実力がある。とか言っていましたね~。それに彼がこの学園の生徒に負けるようなことがあれば学園長を辞任してもいいとまで言っていましたよ~」


ちょっとあの人なんてこと言ってくれちゃってるんですか。僕の平和な学園生活がどんどん遠のいていく。


「へ~。世界でも学園長より強い攻略者は20人いるかいないか。そんな人にそこまでいわせるなにかが彼にはあるってことですね。分かったわ。夜神刀哉!私とデュエルしなさい!」


「いやいやいや、アインさんなに言っているんですか!そんなの学園長が勝手に言っているだけですってば!ランクDですよ。ランクAのアインさんと闘ったって勝てるわけないですって」


僕は必死に言い訳をする。


「普通ランクAからしたらランクDなんて赤子のてを捻るようなものだから、生き残れるわけないってなるんだけど、おもしろそうじゃない。なにがなんでもその化けの皮をはがしてあげるわ」


しまった~。確かに普通はそういう思考になるんだった。両親による長年の修行の成果かたいていの相手には臆することが無くなったことの弊害がこんなところででるなんて。でもなんとか言い逃れしなくちゃ。


「お言葉ですが「分かった。その挑戦受けて立とう!」ってなに言ってるんですか!そもそも学園長のせいでこんなことになっているんですが」


僕が断ろうとしていたら突如現れた学園長が勝手に勝負を受けてしまっていた。


「なんだ刀哉怖気づいたのか?ランクがすべてではないということをそこのお姫様に教えてあげるといい」


もうどうにでもなれ。


「分かりましたよ。受ければいいんでしょ受ければ。その代り勝ったら今度何か奢ってくださいよ」


「いい度胸しているじゃないランクAの私に勝つですって。ランクDになめられたものね。その思い上がりこのアイン・ルガートかぶち壊してあげるわ」


「いえ、そんなつもりで言ったわけでは、ただモチベーションが上がればと思っての発言です」


確かにさっきの発言はいただけなかったな~。戦闘が近くなるとちょっと性格変わっちゃうんだよな僕。昔両親にも言われていたんだよね。


「ふむ。両者の合意が得られたところでアリーナに移動しようか」


「学園長!僕負けそうになってもチョーカー外しませんからね!」


「分かっている。そんなことしなくても刀哉に勝てる攻略者なんてこの学園にはいやしないさ。嘆かわしいことにな。いや私も人の事は言えないか。かつて思い上がっていた私は1人の少年に誇り、自信そういったものを全て破壊しつくされてしまったからな」


「ちょっともう何年前のこと言っているんですか!その時僕はまだ12歳だったじゃないですか!それにあのときはまだ・・・」


「わずか12歳の少年に私は惨敗したのだよ。完膚なきまでにね。ほらもうアリーナだ。準備しろ」


今僕はアリーナに入ってアインさんと対峙している。近くで改めて見ると本当にきれいだ。腰まで伸びた赤い髪をツーサイドアップにしている。そして燃えるような赤い瞳。思わず見とれてしまった。

今から闘うっていうのに僕はなにを考えているんだ。そう自分に言い聞かせて雑念をはらい集中する。そして僕は自分でデバイスを展開する。


「展開。こい小鉄!」


そう言って僕は一振りの刀を展開する。デバイスというのは迷宮を攻略するために研究者たちが開発した武器のことだ。


「あなたのデバイスは汎用型なのね。でも腰にもう一つデバイス差してるじゃない、それは使わなくていいの?」


「このデバイスはめったなことじゃあ使わないよ。そう、たとえアインさんに殺されそうになったとしても」


「ふ~んまぁ使わないのならいいわ。それじゃあ私のデバイスも展開しますか。展開!遍く炎を統べる一振りの大剣 焔!」


アインさんが展開したデバイスは世界に七振りしかないと言われている自然すら操るデバイス。神装デバイス焔。神装デバイスは迷宮から発見されたデバイスで汎用型のデバイスもこの神装デバイスをもとに造られている。はっきり言ってスペックが違いすぎる。これは正直言って予想外だ。かなり厳しい闘いになりそうだ。


「これより総合ランクAアイン・ルガート対夜神刀哉のデュエルを行う。両者とも準備はいいか?」


「ええオッケーよ」


「僕も大丈夫です」


「それでは始め!」


合図の直後に動いたのはアインさんだ。デバイスと一緒でアインさんの属性は火のようだ。火の槍が刀哉に降り注ぐ。

ここでランクについての説明も入れておこう。まずみんな総合ランクといっているがこれは魔力量、魔力攻撃力、魔力防御力、身体能力、攻撃力、防御力の6つのランクの平均値だ。魔力には適性があり原則1人ひとつだで属性は火、水、風、雷、氷、土、光とされている。ちなみに・・・・・・の状態の僕は風と氷だ。あれ、光があるのに闇は?と思うかもしれないが今まで確認されていないそうだ。それで、刀哉のステータスはこうだ。


総合ランクD

魔力量C        

魔力攻撃力 D     

魔力防御力 D

身体能力 D

攻撃力 D

防御力 D


次にアインさんのステータスがこれだ。


総合ランクA

魔力量 S        

魔力攻撃力 S     

魔力防御力 A

身体能力 B 

攻撃力  B

防御力 C


分かってはいたけれどすごい差だね。それじゃあこちらも動くとしますか。

僕は氷の盾をいくつも展開して降り注いでくる槍をなんとか無傷でしのぎきった。


「やるじゃない。そこそこ魔力を込めて撃った槍だったのに全て防ぎきるなんて」


「まあね。一応魔力だけはランクCだからね。次はこっちから攻めさせてもらうよ!」


そう言って僕は自分の背中に風魔法をぶつけ無理矢理に加速する。そして、アインさんに切りかかる瞬間に小鉄を氷で覆いリーチを伸ばす。

目にも止まらぬ早さで一瞬のできごとであった。しかし攻撃は当たっていなかった。


「まさか僕の氷が一瞬で溶かされるなんて、さすがランクAって言っておけばいいのかな?」


「ええ。あなたは誇っていいと思うわ。ほとんどの攻略者が今の攻撃で戦闘不能になるはずよ。でもね、ランクA以上には通用しないわ。それにしてもおどろいたわね、あなたダブルだったのね?」


「ご名答。・・・・・・の僕は風と氷のダブルだよ。それにしても驚いたよ。まさか風魔法まで認識されていたなんてね。さっきのとっさの判断力といいアインさんは強いよ。間違いなくね」


「それはこっちのセリフよまさかランクDでここまでできるなんてね。学園長がAクラスに推薦するのも納得できるわ。でもね、種が分かってしまえばどうってことないわ。悪いけどこの辺で終わらせるわよ」


そう言ってアインさんは焔に火というより炎を纏わせて轟音を上げながら一瞬の間に接近してきた。


「これで終わりよ。この技はアリーナ全域に届く、そしてあなたに防ぐ術はないわ。くらいなさい!インフェルノ!」


そう言ってアインさんは焔を振り下ろす。するとそこから爆炎が広がりアリーナ中を覆った。


「これで終わりね。楽しかったわ。まあ頑張っていたし私パートナーとして認めてあげなくもないわ」


「まだ終わってないよ。コキュートス!」


僕はありったけの魔力を込めて、アインさんの周りを絶対零度で覆った。


「くっ!どうして、確かにインフェルノは当たったはずよ!」


「すこしだけね。僕の属性は氷に風だよ。炎を自分に当たらないように操作することも簡単ではないけれど可能だよ。本当はかするつもりもなかったんだけどね。さすがランクAだよ」


余裕そうに見せかけているけど、実際は立っているのもやっとの状態だ。


「あなたなんていう魔力制御してるのよ。はぁあたしの負けか・・・」


そう言ってアインさんは倒れた。コキュートスを受けてしばらく意識があるなんて十分おかしいけど。


「勝者夜神刀哉!」


会場がクラスメイトたちの拍手に包まれる。僕は学園長に何を奢ってもらうかばかり考えていた。


もう少し先のことも気にしていればと、あとになってから思うのだがそれはほんの少し先の話。


明日の目標はでっかく目指せ10話。1、2話は確実に投稿します。

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