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第三歩めの亡霊

 古ぼけた表札の前に、背ばかり高くてひょろりとした青年が、じっと佇んでいた。

 市道88-2号線の沿道からのびる路地は、プラタナスの並木に光をさえぎられて昼間でも薄暗い。一軒あたりの坪数も多く、交通の便も良い。立地としては申し分ないが、この場所が閑散としているには理由があった。

 地方からこの大都市へ出てきた中流家庭を対象とした新興住宅街、それがこの『パークランド・レジデンシャル・エリア』だ。路地の入り口に掲げられた錆だらけの看板では、パークランドのロゴと親子三人家族の幸せそうなイラストが消えかかっている。

 すべては、タイミングが悪かったのだ。地方から都市への移住者をターゲットにしたのは正解だったが、パークランドに家が建ち始めて半年も経たないうちに、集合住宅が建設された。

 88-2号線をはさんで向こう側にそびえる近代的な集合住宅には、当市からの補助も手厚く、移住者たちは次々と上下左右にならぶ窓の明かりを灯していった。当時は持ち家よりも集合住宅のほうが注目されていた。経済的だし、現代の子どもたちには広い庭などあまり用がないからだ。

 無線LANが快適に使用でき、通用口からリニアトレインの駅まで直通のオートウォークまで敷かれて、新進気鋭のサラリーマンたちは少ない貯金を手に、みんな集合住宅のほうへ行ってしまった。

 結果として、パークランドに残ったのは、すでに家を完成させているものや、通勤に電車が必要ないものなど。そのほとんどは近所づきあいが嫌いらしく、パークランドに暮らすもののよしみなどなかったし、人の姿を見かけることはさらになかった。見かけても、あいさつせずに素通りするのがパークランドにおける「マナー」であった。

 そんな日陰の住宅地パークランドでも、家によってはポーチに三輪車や子供用の長靴が置いてあり、次の世代の人間が多少は暮らしているようだった。

しかし、売約と書かれた看板が庭に突き刺さっている家や、枯れ木とツタにからまれてホラーハウス調になっている家、更地になっているところも目立っている。



 僕は、たいへんに息苦しかった。胸の奥から押し寄せる熱がかたまりとなって、気管支やのどぼとけのあたりにつっかえた。寒気もした。顔から血の気の引いていくのがわかる。

 それは、いわゆる緊張のしるしであり、嫌悪感の表れでもあった。

 僕はゆっくりと一歩を踏み出した。

グラスウッド・チップの舗装の上へ革靴の底が触れる、その感触だけでもいやになった。

ああ、何だって僕は、こんなところへ帰って来ようなどと思ったのか?

僕にとって、生家はかすかな思い出の場所。良いことも悪いことも何も覚えてはいない。すべてを忘れてしまった。

ただ、空想に過ぎない父と母との面影を探しに、ぬくもりの空白を埋めに、ここへ来た。

「だけど、わかっていたはずだ。足を運んだって満たされるものではないということを」

 その時の居づらさといったら、人っ子ひとりいやしないのに。

 僕はこの場所には場違いだ。

 葛藤しつつも、僕はなんとか次の足を踏み出した。そのまま機械的に足を動かして玄関の前に立った。ポーチは枯れ葉に埋め尽くされて、踏んでみても段差すらわからない。

 僕は呼び鈴には目もくれず、傾いてはずれかかったドアノブに手をかけた。鍵なんかかかっているはずもなかった。腕を引くと、ドアがギッと一声なき、空気でも引っぱっているみたいにすうっと開いた。

「ただいま」

 声には出さなかった。頭のなかだけで、僕はそうつぶやいた。

 わかってはいたのだ。やはり両親はすでに亡くなっているようだし、屋根瓦も砕けて天井から空が見えている。家の中まで枯れ葉が敷き詰められ、秋風が冷たく足元をはっていく。暖炉は不自然な壊れ方をしており、大きく欠けたマントルピースが灰の中へ突っ込んでいた。写真などのものは一切なく、食器棚には皿のひとつもない。

 まるで生活感のない廃墟で、僕は言いようのない虚しさを噛みしめていた。

 視界のすべてはセピア色に染め上げられ、どこからかアールグレイの香りがただよってくる。これは僕の思い出か? かすかな記憶の断片か?

 母はフリルのついたエプロンを巻き、ロッキングチェアで新聞を持っている父に紅茶を出している。これは夕方の風景だ。父は仕事の朝に一杯のコーヒーを飲んで出かけ、休暇の午後には紅茶を一杯飲んでくつろいでいた。

「そう、その新聞はほんとうに持っているだけなんだよ。読みはしないんだ」

 たぶん、読もうと思って持ってはいったけど、日が傾いているし、紅茶を飲んでいるあいだにすっかり暗くなって読めずじまいになるんだ。

「だから僕が『読まないなら紙ひこうきの材料におくれよ』と言ったら、『そんなことに使うものか』と叱られたんだっけ」

 父がこよなく愛した経済紙の、どこがおもしろかったのだろう。それは今でもわからずじまいだ。

 何もわからずじまいだ。

「僕はどこから来たんだろう。どこへ行くんだろう。もうどこへも行きたくなんかないのに、どっかへ流されていこうとしてるんだ……」

 漠然とした不安はますます大きくなり、嗚咽となって僕ののどから飛び出した。


 その夜、僕は夢を見た。

 夢は、いきなり大空のてっぺんから落ちていくところからはじまった。僕の体は雲をすり抜け、やみくもに動かす自分の腕すらすり抜けた。僕の体はまったくの透明となり、空気のかたまりのようになって落ちていった。

 緑地公園も、書籍館も流れ落ち、遠浅のダムは干上がっていく。マルシアの家がわからない。小学校か中学校か、どちらともつかない建物のわきを落ちていく。レストランはどこだろう……

 僕の目の前に迫るのは、暗く大きな口を開けた大地だ。底の見えない裂け目に僕は吸い込まれようとしている。いや、自ら飛び込んでいるのかも知れない。

「ああ!」

 飛び起きると、玉のような汗が額から背中からふき出した。数十年ぶりに走ってきたかのように呼吸が荒れ、心臓が早鐘を打つ。左手が無意識にナースコールのボタンを探した。

 僕は墜落してしまった。ついに、夢のなかで自在に空を飛ぶこともなくなり、ほとんど現実と変わらない結末へ落っこちてしまったのだ。

「死ぬ。死んでしまう!」

 空から落ちて、地の底へと引き込まれるような感覚に囚われたまま、僕は自分の胸をぐっとつかまえて悲鳴をあげた。

「たすけて、たすけて先生! ……先生」

 いつまでたっても、震えは止まらなかった。



 けっきょく僕は、この社会ではやっていけないんだろうか。僕はどこへ行っても拒絶されるのだろうか。

「あの、すみませんが、体調が優れないので今日は……」

 僕はしどろもどろに電話をかけた。音声のみで、映像をつなぐ気にはなれなかった。

「まあ、大丈夫? わたしよ。無理はしないでね、あなた、病み上がりなんですもの……ええ、心配はいらないわ。わたしから言っておくわね」

 電話の相手がルパートでなくてよかったと、僕は胸をなでおろした。

「ミスター、お加減はどうですか?」

 ホテルのフロント・ドロイドが機械的に声をかけてきた。

「ああ、大丈夫。心配いらないよ……」

 そのまま、僕は寒気のする体を引きずって、街中へ出て行った。

 硬化プラスチールが朝日を受けてきらめいている。七時、もう職員室には大多数の教師が出勤してきて、各々の机に向かっている頃だろう。会社へ向かう車も多い。

 何だって、こんなにも騒がしくするのだろうか。

 低反射とはいえ、全面鏡におおわれたビルディングは僕には眩しすぎる。LEDの信号の光もきつすぎる。

 僕はすべての光を避けるようにして歩いた。すると、自然にパークランド・レジデンシャル・エリアに到着した。とんでもない。こんなところへは二度と近寄れない。僕は慌てて踵をかえす。

 僕はいったい、何から逃れようとしているのだろう。

 どこをどう歩いてきたのか、すっかり息もあがった頃に顔をあげれば、僕は見知らぬ路地裏でバーの看板を見上げていた。

 昼間だというのに切れかけのネオンがつけっぱなしで、かけ看板もOPENのままだ。僕は誘蛾灯に誘われる虫のように、ふらふらと覚束ない足取りで半地下への階段をおりていった。

 バーの名前までは見てこなかったが、店内は意外にも満席に近かった。

「何にします」

 まだ若そうな女のバーテンがウェルカムドリンクを僕の前まで滑らせながら言った。

「シャンパーニュ・ブルー・ウィスパー。当店のオリジナルです」

 僕はシャンパングラスを持ち上げると、一気に中身を飲み干した。

 それからどのくらい、店に居ただろうか。僕はすっかり酔いつぶれてしまったらしく、気がつけば見知らぬ若い男のアパートメントに居た。僕も青年も体を投げ出し、床で大の字になって寝転がっていた。あわてて起き上がると、脱ぎ散らかした上着やなにやらをひっかけて、僕は一目散に部屋を出た。

 ここはどこだろう、と迷うまでもなかった。

 そこは見慣れた建物だった。『ゴールド・クレスト・アパートメント』……『パークランド』の向かいに位置する、きらびやかな集合住宅だ。

 僕はもうどこにも戻れない。それは、僕がこの社会のどこにも居ないからだ。バーで酒をあおっている間だけは、そのことを僕も社会も忘れることができたのだろう。



 翌日、フロントの事務員が僕を呼びに来た。

「お客様にお電話です」

「通信形態は」

「通話のみです。私立トルシュフォード中等院からですが、いかがいたしますか」

 僕は白のタートルネックにぶ厚いガウンを羽織ったかっこうで、フロントまでおりていった。

「はい」

 僕が電話口でそう答えるやいなや、マルシアの逼迫した声が耳元に届いた。

「大丈夫なの!? どうしたの、あなた……」

「ごめん、ごめんよ。今朝は頭が重くってとても……」

 それで、何時になってしまったんだろうと、僕は時計を見た。僕は自分の目を疑った。いいや、二日酔いでがんがん痛む頭のほうを疑ったのかもしれない。とにかく、フロントの液晶には7:30とWedの文字が浮かんでいた。

「水曜日。水曜日だって?」

 僕は早口につぶやいた。

 僕が、退院してトルシュフォードへ行ったのが木曜日だった。僕はタイムスリップでもしたのか? 一日前へふっ飛んじまったんだろうか。

「そんな。僕は昨日、ホテルへ……フロント! 昨日は何曜日だ」

「はい、ミスター。昨日は11月10日、火曜日です」

 僕は電話を持ったまま、ずるずるとくずれ落ちた。回線の向こうでマルシアが叫んでいる。何、何を言っているのかわからない。

 僕がバーへ行ったのは金曜日のことだ。あれから今日まで五日も経っているなんて。僕は後先考えず、そのままのかっこうでホテルを飛び出し、歩道橋を足早に抜けてゴールド・クレストを目指した。

 街の光が川の流れになって押し寄せてくる、その中を必死に掻き分けながら。

「あ きみ!」

 ちょうど、目当ての青年が出てきたところだった。

 僕がだいぶ興奮気味だったからか、青年は及び腰になりながら、それでもいきさつを教えてくれた。

「あんた、酔っ払って大変だったんだ。身分証も持ってなかったし、財布も飲み代ですっからかんにしてさ……マスターに言われて仕方なく引き取ったんだけど、全然起きなくってさ」

 それから、青年は視線を逸らし、吐き捨てるように言った。

「あの、おじさんさ。あんた寝てる間に夢でも見てるみたいで、うなされてた。ちょっと気味が悪かったよ」

 彼はあのバーで働くアルバイトで、厄介者の客――つまり、この僕を押しつけられたということだった。

 僕はあっけにとられて、青年が去ったあともしばらくそこで棒立ちになっていた。僕の頭にあったのは過ぎ去った時間ではなく、夢を見ることを知られたという事実のほうだった。

 彼が言いふらすかどうか、僕が、夢を見る旧人類のようで気味が悪いと。

 これからの行く末など途方もなく考えながら、すごすごとホテルに戻ってきた僕を、いるはずのないマルシアが出迎えてくれた。

「ああ、ねえ、どうしたの!」

 マルシアは寝ぼけたような顔をしている僕に駆けよると、僕の手をとって一枚のICカードを握らせた。

「はい、身分証……提出してもらっていたの、返すわ……それとね」

 そして言葉をつまらせ、とても言いにくそうに続けた。

「あの、あなた、もう学校には来られないわ」

 何となくそのような気もしていたので、衝撃的ではあったが、僕はいっさいの反論をしなかった。それくらいの常識は備わっていたのだ。

「契約は破棄よ。もちろん、手続きにかかったお金は返されるし、提出した個人情報は削除されるわ……ああ、でも、そういうことじゃないのよ」

 うつむいていたマルシアが、ぱっと顔を上げた。彼女のうるんだ大きな瞳から、涙がこぼれた。

「あなた、いったいどうしたっていうの? こんなじゃなかったわ……いったい何が起こったっていうの?

ちがうの、ごめんなさい。あなたのことを責めてるんじゃないのよ。学校で……問題があって」

僕は黙ったまま、マルシアの肩をだいて、ホテルのロビーに入った。秋風はまだ冷たい。

 僕たちは日の当たるソファに向き合って座り、フロント・ドロイドの持ってきたココアをテーブルに並べて、もぞもぞと話をした。

「もちろん、あなたがずっと無断欠勤していて、ホテルにも戻っていなかったことは問題だったわ。連絡がつかなくて……わたしは何かあったんじゃないかって心配してたのよ。でも、校長はあきれ返ってしまって……

それより問題なのが、ルパートを覚えている? 彼が、あなたのこと生徒に言いふらしたわ。その、あなたが……例の病気のことで、税金を払っていないって」

僕は飛び上がるほどに心臓を突き刺されて、思わず声を大きくした。

「税金だって! 僕が、僕がどんな病気だってあいつは……」

「おちついて! わたしだってくだらないことだって思ったわ、すぐにやめさせた。彼、その、わたしのこと気に入ってるのよ。年下だけど、真剣に付き合いたいって……わたしにはそんな気持ち、少しもないのに。だって私は……私が、あなたのこと話したのがいけなかったんだわ」

「きみが、何だって? 僕のこと……?」

「わたしは、あなたを愛してるって。これまでも、これからもずっと、ただあなた一人だけを愛してるって……!」

 涙をこぼすマルシアの頬に、僕はそっと触れた。僕の冷たく白い指と違って、マルシアの頬はあたたかく、柔らかかった。

 マルシアが落ちついてから、僕は彼女の手をとって言った。

「僕もだよ。ずっと変わらない。君だけを愛している」

 それは愛の告白というよりは、ふたりの約束の再確認に近かった。僕たちにとってはあいさつをするのと同じことだ。「やあ、愛しているよ」と言えば、お互いの関係を確かめあえた。

 マルシアはもう一方の手で僕の手を外側から包み返すと、深呼吸をしてから続けた。

「ごめんなさい、わたし、もっと冷静でいなくちゃ……話を戻すと、ルパートが校長からあなたのことをいろいろと聞きだしたのよ。

彼には交渉のカードがあったの。あなたが欠勤した日、信じられないけど、生徒のひとりがあなたを見かけたって。それで、あなた、バーへ入っていったって。校長はそれで怒ってしまって……」

マルシアの口調は、僕が仕事にも行かず、朝から酒びたりになっていたことを咎めるものではなかった。ほんとうに、僕のことだけを心配して、盲目的な愛情を感じた。

「それで、軽はずみにあなたのことを喋ったの。カトラズ病院から退院したばかりで、病名はわからないけど、とにかく、あなたが健常ではないから税金の支払いもないんだって……

生徒はその意味がよくわかってないのよ。それで、税金を払わなくていいなんて羨ましいなんて、とんでもないことを……」

「なるほどね。彼らにはさぞ、僕が不思議でしかたなかっただろうよ」

 それで、僕はもう学校に戻れないということに合点がいった。

 僕が体調不良を理由に休んだくせ、バーに入り浸っていたということに加え、ルパートという粘着質な男を知らず敵に回してしまったこと。さらに、軽薄な生徒たちに僕の素性が漏らされてしまったこと。これだけそろえば充分だろう。

「ルパートにとって、僕はマルシア、きみからいたずらに貴重な時間を奪っているだけの憎き恋敵だろうし。生徒たちにとっては、税金を払わなくていいすてきなクーポン券を持っている人物というわけだ。

いったい、やつらにだってどんな落ち度があったものか……」

 僕はたしかに治しようのない病気で、社会に適合できない弱者中の弱者だろう。だけど、僕は、プライドを捨て去ったわけじゃない。弱いものの弱さをとりあげておしゃべりのネタにするなんて、卑屈で、非道で、許せなかった。

 僕の肩が怒りに打ち震えているのをみたマルシアは、すかさず僕をいさめた。

「ねえ、でも、もう戻れない場所のことだわ。気にしないことよ。子どもたちはすぐに忘れてしまうでしょうよ」

 その言葉は、意外なほど深く、僕に突き刺さった。

 もう戻れない場所、すぐに忘れられてしまう。まるで縮図のようだ。今回のできごとはそのまま、これから僕が社会のなかで味わうであろう辛酸の味をしていた。

 僕は言葉もなく立ち上がると、マルシアの手をといて、ぼんやりと窓の外にのびる並木道を眺めて口を開いた。

「マルシア、もしきみが許してくれるなら……」

 そこで口を閉ざした。

 これから、僕が社会に出て行くだって? マルシアと幸せに過ごしたいって? なんておかしなことを。

 明るい外界をうつす窓ガラスに反射した、暗い僕の顔といったら。バーのアルバイトが言った言葉を断片的に思い出す。「おじさん」だって?

 僕と同い年のマルシアは、輝く花のようだ。まるで二十代のように見えるし、肌も健康そうで表情は愛らしい。

 でも、僕の顔といったら。痩せこけていかにも不健康、目元は暗くくぼみ、目頭のあたりにシワが刻まれている。手足は骨に皮をかぶせたように細長く、色が白く抜けていて、やはりシワが目立つ。

 僕はちっともマルシアに吊り合いやしない。いつまでも、あの若々しかった学生の頃を思っていたのでは、いけなかったのだ。バーで酒をあおって四日も眠っていたことだって、もう若くはないことの証だ。

 僕はいったい、あの病院で何年を過ごしてきたのだろうか?

「マルシア、僕は」

 言い直そうとしたけれど、マルシアがさえぎった。

「わたしは待ってるわ。あなたのことを、これからも、ずっと……」

 僕はマルシアを振り返った。彼女は立ち上がっていた。机の上のココアがこぼれている。

 僕らはしっかりと抱擁し、再会を約束して、わかれた。

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