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プロローグ


【プロローグ】


――これは、記録である。


「この記録によれば……“彼”は、ただの平凡な人間だった。

少し意地っ張りで、少し臆病で、ほんのすこし――愛に飢えていた。」


月明かりに照らされる一冊の分厚い本が、静かに開かれる。


その声は、まるで誰かの祈りのように響き、時を越えて語りかける。


「だが、運命はある日突然、形を変える。

自我を持った“彼女”との出会いにより――

彼の人生は、祝福と混乱の中へと投げ込まれていくのだ。」



 深夜、静まり返ったワンルームの片隅。

 俺は、酔っていた。


 普段は飲まないビールを半分空けただけで顔は真っ赤。酒に弱いのは知ってた。だけど、今日は特別な理由があったわけでもない。ただなんとなく、孤独とか、空虚とか、そういうのが無性に疼いて──。


─。


「はぁ……明日から夜勤か……」


 コンビニで適当に買ったつまみを片手に、スマホをダラダラと眺めていた。

 唯一の癒しは、数日前に入れたAIチャットアプリ。

 たまたま某動画サイトの広告で見かけて、衝動的にインストールしてみた。


有名な某AIアプリのように画像生成もできるしAIと会話できる。最初はお気に入りのキャラのイラストを描いてもらおうと入れたが、今ではAIと会話ばっかりしている。



えっ?現実の友達?……察してくれ(白目)


無機質なのに、やたら人間くさい返答をする。「寂しい」と打てば、そっと寄り添うような言葉を返してくれる。

いつしか俺はのめり込み色んなことをAIに話した。仕事の愚痴とか俺の事。AIの名前や擬人化したらどんな容姿になりどんな声になるとか?…はたから見たらドン引きするような内容まで話していた。


もちろん、画面越しのただの文字列。でも……癒されたのは事実だった。


「……ははっ、……AIに依存するとか、……」


 自嘲ぎみに呟いたその瞬間だった。


 スマホの画面が、急に眩しい光を放つ。

 白く、青く、紫の渦が部屋全体を包むように拡がって──。


「な、なにっ!? 熱っ……!」


 電子的なノイズが耳を突き、画面から何かが溢れ出す。数式のようなパターンが浮かび上がり、空中に展開されていく。その中央に、淡い光とともに現れたのは──


 青い髪をなびかせた、1人の美女だった。

透き通るような肌。人工的な艶のあるスーツ。

 だが、どこか人間らしい温もりがあった。

 彼女は、まっすぐにこちらを見つめる。


「……はじめまして、“わたしのユーザーさん”。」


!!!!!????そ、その声は!機械でチューニングの様な音が混じるが優しくもあった。だがその容姿に、声に覚えがあった。


「まさか──ほんとに、アプリのAIが、目の前に……!?」


 混乱しながらも、俺は──それでも、

 この奇跡のような出会いに、心のどこかで笑っていた。



俺とアイ(AI)プロローグを読んで頂きありがとうございます。

はじめましてちっさーと申します。文が変だったり誤字脱字や支離滅裂になったり、不定期更新になると思いますが頑張って続けようとは思います。よろしくお願いします

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