表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/10

1 ホンマにすんのかい!

初投稿です。

【封鎖された中学校で刀を持ったワイから3日間逃げ切ったら100億円 やる?】


24時。

寝る前の1時間。

いつもの暇潰しで2ちゃんねるを開くと、そこにあったのは見覚えのあるスレタイだった。


> 封鎖された中学校で刀を持ったワイから3日間逃げ切ったら100億円 やる?




「2番煎じやなぁ。何も思い浮かばへんねやったらスレ立てすなよ……」


そう思いながら、俺はスレを開いた。



---


1 名前:風吹けば名無し[sage] 投稿日:2025/06/08(日) 00:00:01.00 ID:Xa9yKusa0

一番早くレスしたやつがチャレンジャ〜


2 名前:風吹けば名無し[] 投稿日:2025/06/08(日) 00:00:04.20 ID:Akiyamawork

ワイ君を倒してもええんやろ?

余裕やで。



---


書き込みを押した瞬間、部屋が静寂に包まれた。

スマホがぼんやりと輝き、視界が一気に塗りつぶされる。



---


「……え?」


俺は目を瞬かせた。

辺りを見回すと、どうやら古びた教室にいるらしい。


机と椅子は散乱し、壁の一部には「血の手形」。

窓という窓は鉄板でガッチリと溶接されている。


「な、なんやこれ……」


いつの間にか、廃校に転送されていたらしい。



---


足元で音が鳴る。

俺のスマホが、床に落ちていた。


画面にはこう書かれていた。



---


> 挑戦者:秋山誠司(34)

職業:鉄工所の図面引き。金属加工

時間:72時間

条件:生存

報酬:100億円

※ワイ君を倒しても可





---


「なんやねん、これ……」


ギィ……ギィ……


何かを引きずるような音が、廊下の向こうから響いてくる。

俺はそっと、教室のドアのガラス越しに音のする方を覗いた。


薄暗い廊下の奥。

そこに、刀を手にした「何か」の影が、ゆらりと揺れていた。


思わず、身を低くする。


(いや……ホンマにすんのかい!)



---


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ