青い風
行く先へ困らないようにと
願いをこめた
空の
青い風を
受けとめる
雲
触れられると消えてしまう
繊細さは
僕の詩よりも白く
少年の素足のように白い
青い風の行く先を
受けとめる
雲
触れられると崩れてしまう
柔らかさは
僕の骨よりも白く
天使の翼のように白い
区切りのない空の果てを
地平線に向かって
ゆっくりとそれでいて速く刻む
時の針よろしく
雲は
嘘を知らない白さで
流れてゆく
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