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第2話 アリアの目的


 安全な場所へ移動して、アリアさんの現状を聞く。


「私は今、政権争いに巻き込まれています」

「え?」


(ゲーム世界ではそんなこと一切なかったぞ……)


「先ほどもお伝えいたしましたが、私は第二王女。上には兄がいます。そして、父の後に王権を握ろうとしている兄にとって、私という存在が邪魔ということです」

「……」


 言葉が出てこなかった。日本にいる世界ではそんなことが起こることはあり得なかったから。


「私は、今の兄が国王になるのは反対です。そのためにお父様と会わなければなりません」

「なぜ、反対しているのですか?」

「そ、それは……」


 アリアさんは少し考えたそぶりを見せた後、深呼吸を一回挟んで話始める。


「多分、兄は魔族と絡みがあります」

「は?」


(魔族と絡みがある?)


 魔族とは、この国を制圧しようとしている存在。勇者とアリアさんが力を合わせて魔王を含む存在を抑制する。それが、このゲームの物語。


 それが、こんな身近に存在していたなんて。


「そういえば、お名前をお伺いしておりませんでした」

「ダイラル・アークレイと申します」


 俺の名前を聞いた瞬間、アリアさんはしかめっ面になった。


「アークレイ家……」

「もう追放されましたけどね」

「え?」

「こちらにもいろいろと事情がありまして」


 ここで、俺がなぜ追放されたのか言うべきではない。ゲーム世界ではアリアと勇者が冒険を始めた少し後に、俺は死ぬ。そのため、確率の低いリスクを伝える必要はないと思った。


「そうですか。それで話を戻しますと、ダイラルさんは魔族を知っておりますか?」

「はい」

「私には、魔族と関りがある存在を認知する力が存在します」

「そ、そうなのですね」


 だが、すんなり受け入れた俺に驚くアリアさん。


「何も疑問に思わないのですね」

「はい。ここで嘘をつく必要もないと思いますので」

「そ、それもそうですね」

 

 まあ知っていることだしな。


 聖女であるアリアさんには、魔族と関りのあるものを判別する力がある。世界で唯一持っている力。


「その力でお兄さんが魔族と関りがあると分かったのですか?」

「はい。先ほど襲われたのもその影響だと思います」

「そうですか」


 アリアさんがここで死ぬことはあり得ない。


(だけど、俺が居なかったらどうなっていたんだ?)


 勇者が近くにいる様子もないし、アリアさん一人であの場面を打破できなさそうであった。 


 そう考えていると、アリアさんが言う。


「私の予想では、そろそろ兄がお父様から王権を奪い、国を支配するはず。もしそうなってしまったら、この国はつぶれてしまうでしょう」

「そうですね」


 アリアさんの言う通り、魔族と関り始めた国がどうなるのかは目に見えていた。


 起こりうる可能性は三つ。


 一つ目が魔族が支配して、国民を奴隷化する。

 二つ目が魔族に認められて、中立の関係を保つこと。

 三つ目が国内で反乱がおこること。


 この中で、二つ目はまず起こることが滅多にないから除いてよい。その場合、起こりうる可能性として全てが国にとってデメリットでしかない。


「事情は理解しました。ですが、どうやって国王と会うのですか? 正面から行くのは無謀だと思います」

「はい。一つだけ、会える方法があります」

「そ、それは?」

「隠しダンジョンに潜ることです」

「え?」


(なぜ隠しダンジョン?)


 俺が首をかしげていると、アリアさんが南西に指をさす。


「ここから半日ほど歩いたところに王家で伝えられているダンジョンがあり、王宮と繋がっております」

「あ~。そう言うことですか」

「はい」

「そのため……」


 アリアさんは徐々に口ごもり、申し訳なさそうな表情になる。


 アリアさんその気持ちは分かる。見ず知らずの人に危険な場所へついてきてくれと言っている。それが、どれほど非常識なことなのか考えるまでもない。


「いいですよ」

「本当にいいのですか?」

「はい。やることも無かったですし」


(それに、俺の目的を達成するためにはこれは必要かも知れない)


 そう。俺を追放した奴らへの復讐。


「あ、ありがとうございます。ではお願い致します」

「はい」


 俺はアリアさんを守っていた騎士の死体に手を合わせてから、剣を受け取る。


 その後、馬車に乗せてくれていた人にここで卸してくれて良いと言って、アリアさんとダンジョンへと向かう。


 道中、先ほど話した内容を深堀しながら歩いていると、あっという間にダンジョンの入り口にたどり着く。


(ここがダンジョン……)


 ゲーム世界では何度もやってきたことだが、実際に来ると空気が重い。


「では行きましょうか」

「はい」


 そして、俺たち二人はダンジョンの中へと入っていった。


 ダンジョン内は、音一つしない空間となっており、いつどこからモンスターが襲ってくるかわからない恐怖が常に感じていた。


 その時、後ろから微かな音がして剣を抜くと、そこにはスケルトンが数体現れてきた。

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