身体は硬くて耐久力あっても身体の内部は脆いんじゃね?www
緑王鬼は口の中に何かが入ったのを感じて吐こうとする。
「お、おぇ・・・身体に小さな何かが入った!気持ち悪い・・・助けてくれ!」
だが、吐こうとしてもなかなか口の中に入った『何か』は出てこない。
「嫌よ。これから面白いものが見ること出来るんだもん♪」
「そ、そんな!卑怯だぞ陰陽師!それが貴様らの戦い方かっ・・・!」
そりゃそうだわな。どう見てもまともな戦い方じゃない。
この戦いは物語を作るうえで間違いなく華の無いシーンだろう。
「卑怯?これは命を賭けた戦いよ?負ける=死なのよ?なら私は勝ちに行く。溝にハマった犬は沈めろという言葉を聞いたことあるかしら?例え華が無かろうが卑怯だろうが確実に勝って成果を上げて帰る。それが私の『勝負の鉄則』よ!」
優奈には彩聖の様な力は無い。彩聖なら緑王鬼の硬い身体を力で粉砕するだろうが非力な優奈では、それは無理に等しい。
今は術も使えない状態で普通にやっても倒せない・・・ならどうするか?答えは簡単である。
普通にやらなければ良いのである。
「実はね、私はあンたの視力が無くなったのを利用してあンたの口の中に色んな虫を入れたの。どんな虫かは言わないけどね。」
「な、え・・・?そ、そんな!ヤメて!」
どんな虫を緑王鬼の口の中に入れたかは言えないが、その虫はしばらくしたら間違いなく緑王鬼の体内を食い散らかすだろう。
「嫌だ―!ワシそんな死に方したくなーい!ママァっー!」
すると緑王鬼の身体に異変が起きる。
「うっ!がぁっ!お腹の中がチクチクするぅ・・・!」
恐らく虫が胃を食い散らかしているところだろう。
「嫌だァァっ―!ワシ戦いで死にたーい!こんな死に方・・・ワシ望んでないの・・・。」
涙目で喚き散らかす緑王鬼。その目はこの世に絶望した目であった。
「人間の身体より3倍大きいあンたが絶命するまで・・・あと30分ってところかしら?」
「ご、ごめんなさい!ワシもう少し生きていたいです!お願い!虫取り出して!」
しかし、緑王鬼のそんな言葉に耳を貸す気もない優奈はその場から離れる。
「いやっー!!いかないで―!お願いしますぅっー!」
しかし緑王鬼が泣き喚くところに奴が現れた・・・!




