優奈も戦い方やべぇよ・・・
鬼術によって3メートルぐらいまでに大きくなった緑王鬼、その身体は普通の状態の時より頑丈で力強くなっている・・・はずだった。
「ぐおぉ・・・強くなっているはず!なのに、何故!?」
緑王鬼は棍棒で優奈の頭をカチ割ろうと頭にめがけて棍棒を振り落としたはずだったのだ・・・なのに気付いたら緑王鬼が投げ飛ばされていた。
「頭の上から棍棒を振り落とそうとするだもの。どこを攻撃するか読めたら簡単に投げ飛ばせるわ。」
優奈は頭を目掛けて来る棍棒を掴んで投げたのだ。
相手の攻撃の勢いを殺さずにそのまま相手の力を利用して投げ飛ばしたのだ。
「この強化により体重も増えたこの身体を簡単に投げるとは・・・!いや、そもそも貴様!武器を持っていたのにどうやってワシを投げた!」
「小太刀じゃあンたの攻撃を受け止める事できないからね。だから武器は捨てて投げたの。こう見えても私、武道の殆どはマスターしてるからね。」
優奈は武道の達人でもあり、力任せの彩聖と違って技に優れている。状況判断にも優れており、緑王鬼の攻撃を小太刀では受け止めるのは不可能だと感じて素早く武器を捨てたのだ。
「ぐぐぐ・・・その判断力と決断力、恐ろしいのぉ!普通は簡単には武器を手放せんのにのぉ!」
「そう?褒めてくれてありがとう。それじゃ殺すわ。」
勢い良く走り出した優奈は3メートルもある緑王鬼の目の辺りまでジャンプをして眼球を拳で殴った。
「げぶぉっ・・・!」
緑王鬼の片目から血が吹き出てきて、緑王鬼は片目の視界を奪われ、その場に膝をついた。
「かはっ・・・!な、目を潰すとは・・・!それよりもなんという跳躍力・・・!」
「私、走り高跳び得意なんだよね。」
得意とかそういうレベルじゃない・・・優奈の身体能力は人間離れをしている。これが陰陽師の名門で育った者の身体能力。
「さて、とりあえずもう片方の目も潰しておくわね。」
躊躇なく、もう片方の目をその手でエグった。
「んっ!ぐぉおっ!いだいだいだいぃっ!!」
目をエグられる痛さは例え鬼とはいえ想像を絶する痛みだろう。
「身体能力を上げる術って身体は硬くなっても目は硬くならないんだよね。だから目が簡単にエグれるの。」
「んんんっー!見えぬ!見えぬ!目が見えぬ!怖いよー!」
優奈に両目をエグられて緑王鬼の視界は真っ暗である。
皆さんは想像したことはあるだろうか?視界が真っ暗になるとどんな感じなのかだろうかと。
恐らく闇の中を彷徨っている感じだろう・・・永遠の闇の中を・・・。
それは怖いだろう・・・まさに生き地獄と言えるほどの怖さだろう。
そして今、闇の中にいる緑王鬼の口から何かが侵入した・・・!




