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『この世界の平和の為に私は戦う』―怖い妖怪なんてぶっ倒しちゃえ!彩聖の妖怪大殲滅物語!―  作者: 獅子王
彩聖の妖怪退治

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おいゴリャ!何で下級陰陽師は結界張れんのんならっ!

「全てを飲み込む程の津波のような術・・・ね。それをするとなると誰にも知られないようにしないといけないわね。」


「そうです。優奈さんは中級陰陽師ですので大規模な結界を張れますよね。」


実は陰陽師の人たちには結界という術がある。しかし、これは中級陰陽師以上の者しか使えないである。


ちなみに結界を張ると外にいる人には結界の中が見れないだけでなく結界の中にも入れない。監視カメラにも撮られない。そして結界の中の物も外には出られないのである。


妖怪と戦う時に街に被害を及ぼす可能性があると感じたら結界を張るというのが陰陽師達の戦い方である。


しかし彩聖たち下級陰陽師は結界が使えないから妖怪との戦いで派手な戦いが監視カメラに捉えられている可能性がある。妖怪との戦いが街に被害が及ぶ可能性もある。


「おい鈴衛!なんで私達は結界が張れんのんならっ!結界が張れるんと張れんのんだと戦い方が全然変わってくるじゃろぉが!」


この結界さえ有れば真昼間から町中に隠れている妖怪どもを退治できるのに・・・!彩聖は下級陰陽師と中級陰陽師の使える術の差に腹が立ってきた。


「あ、彩聖さん!おっしゃる通りです。私も下級ですから彩聖さんの怒りも分かります。ですが、下級陰陽師は生まれ付き使える術に限りがあります・・・これはどうしようもないことなのです・・・」


納得がいかない彩聖・・・しかし下級陰陽師がろくに術が使えないという事については殆どの下級陰陽師も疑問を抱いている。

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