明日の予定じゃぞ
「まず明日夜8時にはこの神社に集合してもらいます。晩御飯は私が戦闘前に丁度いい料理を作って持ってきますので食べて来ないでください。」
実はこの鈴衛さんは本部の食堂で料理も振る舞う一流のコックさんで栄養面などをしっかりと計算に入れて作ってくれるのだ。
「わざわざ料理を遠くから作って持って来てくれるとはスゲーな。でもここに着いた頃には冷えとるだろ?」
「いえ、彩聖さんの家の台所を借ります。午後6時に来ますので。もちろん彩聖さんのお母様には許可をもらいました。」
「私んちで作るんかい!まぁその方が出来立てで美味いだろうな。」
この鈴衛という男、仕事に必死な者には真剣に真面目に対応する男である。彩聖達の普段の活躍を見て是非力になりたいと前から思っていた。
「では明日は夜8時にここで食事を取ります。それから港に行き、私が手配している船に乗って瀬戸内海にある無人島・・・別名『鬼ヶ島』に向かいます。」
ここでいう鬼ヶ島とは瀬戸内海にある無人島全てを鬼ヶ島という。
「恐らく鬼は殆どの無人島にいると思いますので気をつけてください。鬼の数は私の偵察に行かせた式神によりますと1000体はいると思われます。」
1000体という凄まじい数に凜は何も言えなかった・・・そんな数にどうやって勝つのだろう。
「このとんでもない数の鬼を動揺状態に陥れるために優奈さんには最大級の術をお願い致します。全てを飲み込む程の津波のような術を・・・!」




