普段は金に汚くて暴力的だけど実は色々考えてます
から傘お化けを退治してから数週間が経った。
アレから強大な妖怪が現れることは無い。不気味な気配がするけど、まだ現れては居ない。
結局あの予感はなんだったのだろうか?彩聖の勘違いなのか?
そういうことを彩聖の昼休みの屋上で1人考えていた。
彩聖はこの時間が大好きだ。1人でのんびりと好き勝手出来るから。
クラスにいたら彩聖目当ての男子がめっちゃ話し掛けてくるから鬱陶しい。
いつかどついてしまう可能性があるから極力問題を起こさないようにしないと駄目だ。
問題を起こしたら帝国京都大学への推薦がなくなってしまう。
そうするとセンター試験で受からなければならないのだが国内トップの国立大学だ。いくら学年1の頭脳を誇る彩聖でも全国の天才達との戦争に勝ち抜くのは困難である。
いや、大丈夫だと思うけどかなり辛い受験戦争になると思われる。彩聖はそんな辛い戦争は嫌だから出来れば学校推薦で行きたい。
ならば学校での評判は人一倍良くなければならない。
暴力なんてもってのほかである。更に部活動や校内外活動も積極的にやらねばならないのだ。
「こないだの中間の成績は悪くはなかった。期末では1位を取らねば・・・。」
これは今日も部活が終わったら勉強をしなければならない。更に妖怪討伐の依頼がなければ夜の2時まで勉強をしよう。
明日は休みだし睡眠はたっぷり取れる。明日も起きたらひたすら勉強だ。
最難関大学を狙う高校生は普段こんな生活をしているのだろう。
これから模試も増えてくるし頑張らなければならない。
「ふぅ・・・高校生ってやること多くて大変だぁ。」
考えることとやることが多すぎて頭がパンクしそうになる。
「眠い。少し寝よう・・・」
彩聖は少し壁にもたれかかって少しの間仮眠を取る。




