死んだ妖怪を見るの気持ち悪いよぉ!
「ふぅ・・・これで全部かしら?」
「そうだね。もう周りにはいないよ。それにもう夜遅いし帰ろうよ」
3人はひたすらから傘お化けを退治していて気付いたら夜中の2時だ。
「草木も眠る丑三つ刻・・・。幽霊が出没しやすい時間ね。」
「ひ、ひぃ~怖いよ優奈ちゃん!あたし怖いの苦手なんだけど・・・」
「何言ってんのよ。陰陽師なんだから幽霊に怖がってちゃ駄目でしょ。」
陰陽師は殆どが神社・寺関係の出身者であるが故に殆どの人に霊感が備わっており、当然幽霊などを目視することが出来る。
「だ、だってぇ〜」
怖がりな凜は少し涙目になる。霊感が備わっているからこそ幽霊の類が苦手なのだ。霊感があるからこそ小さい時にトラウマになる様な事があったのだ。
「コラコラ、泣かないの。・・・そんな事より彩聖ちゃんはどこいったのかしら?」
キョロキョロと当たりを見渡すと・・・居た。自分がどれだけの数のから傘お化けを倒したのか数えている模様。
から傘お化けは報酬金額が高いから念入りにチェックというわけである。
「そうね、私達も自分が倒した数を計算するわよ。」
「え・・・面倒だな。あと気持ち悪いし。」
あまりにも討伐した数が多くて、確かに数えるのは面倒である。あと身体がグチャグチャになったから傘お化けを見るのがグロくて拒否反応が出る。
「面倒でもやるの!これお金になるんだから。それにこの程度でグロいなんて言っちゃ駄目よ。もっとグロい死体になる場合もあるんだから。」
そう言って優奈は彩聖の方を見る。恐らく彩聖の倒したから傘お化けはめちゃくちゃグロく殺されているだろう。
「彩聖ちゃんの方は見ないほうが良いわ。トラウマになるから。」
「うん、何となく想像できる。」
彩聖のあの戦いぶり、途中で怒鳴り声も聞こえたし、恐らくかなり酷い殺し方をしたのだと言うことが分かる。




