仕事の後はコレだよね!コンビニで売ってる甘〜いコーヒー牛乳!!
弱い妖怪土蜘蛛を倒した後、彩聖はコンビニに寄って夜食を買いに行く・・・とはいえ、妖怪を斬り殺した刀はそこら辺の茂みに隠して人や監視カメラとかに映らない様にしておく。
安物の刀だから最悪無くなっても良いのだが、もし他の一般人に見つけられると騒ぎになる。
これが彩聖たち陰陽師の困るところだ。
出来れば一般人には見えない様な武器があれば良いのだが・・・。
京都にある陰陽師の本拠地では一般人には視認出来ない刀があるらしいが、それはまだ作られたばかりで地方に住んでいる彩聖には手にする事ができない物である。
それを手に入れたければ京都の陰陽師本部に行って貰えば良いのだが、彩聖みたいな下級陰陽師は本部に行っても相手にされないのだ。
陰陽師は家格によっては酷い扱いを受けており、彩聖の父は陰陽師としての能力が全然無いため安月給で陰陽師が使う御札作りの仕事をしている。
彩聖は将来そんなショボい仕事はしたくないから一生懸命妖怪討伐の成果を出して、学歴も良い大学に行く予定である。
妖怪討伐で成果出せば1級陰陽師として妖怪討伐で飯を食っていけるし、学歴があれば家格を上げることも出来る・・・ただし家格をあげるのは相当難しいが。
まぁ、そんな事は今はどうでもいい。彩聖はとにかく腹が減った。
コンビニに入ると彩聖はパンコーナーでパンを3つほど、そしておにぎり2つに甘ったるいコーヒー牛乳を買う。
「唐揚げ棒3つくれ」
パンやおにぎりだけでは物足りず更に唐揚げ棒を頼むほどの食欲・・・彩聖は大食いなのだ。
店員さんも「この巫女さんめっちゃ買うなぁ・・・全部1人で食べるつもりなのかな?」と思っていた。
「ありがとうございましたー」
コンビニから出るとすぐに彩聖はコーヒー牛乳にストローを差して飲む。
「あ〜ウメぇな。甘ったるくて身体が癒やされる・・・。」
妖怪との戦いで戦う顔した彩聖の顔がみるみるうちに笑顔に変わっていく。緊張状態が解けてリラックスした状態になったのだ。




