そろそろ強い妖怪が現れそうなんやが・・・
「ところでさ、最近妖怪出すぎだと思わない?毎日県内あちこちで妖怪現れているじゃん。」
「あぁ、良い金稼ぎになるからこれからも出てもらいたいな。優奈、私の獲物は取るなよ。」
「彩聖ちゃんはお馬鹿さんだね。それだと一般人に被害が出るじゃん。陰陽師が『これからも出てもらいたい』なんて言っちゃあ駄目だよ?」
「分かっとるわっ!!」
そう・・・陰陽師は古来より日ノ本の妖怪を根絶やしにする為に戦ってきた一族で妖怪を絶滅するのが悲願である。
一般人を守るために妖怪と戦う・・・子供の頃から親に言われてきたが貧乏な家庭で育った彩聖は妖怪を根絶やしにしたら自分の収入が無くなると思っている。
「あっー。もう・・・いかんな私は。貧乏人だから妖怪を退治し続けたいって考えてしまう。陰陽師失格だな・・・」
反省・・・猛省する彩聖。お金の為戦っていた彩聖は
ひたすら猛省する。そして大事な事を忘れてしまっていた自分を恥じる。
「スマンな優奈。私は大切なことを忘れていたようだ。これから気持ちを切り替えていく。」
「うむ、それで宜しい。」
なんか先輩らしい事をした気がして少し嬉しい優奈。
普段から子供っぽい容姿で先輩扱いされないから少し不満があったけど今は満足である。
「でも本当に強い妖怪が現れる可能性があるから気を付けることね。ヤバいと思ったらすぐに連絡寄こしなさい。バイクでかっ飛ばして行くから」
「バイク良いな。歩いて退治しに行くのしんどいから私もバイクの免許欲しいんだよな。」
「バイク良いよー。本当便利だから誕生日きたら免許取りに行くことをオススメするよ」




