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深夜で暇だからって居眠りはアカンすよ!

鳥天狗の死亡を確認した彩聖は早速妖怪を討伐したことを陰陽師広島支部に連絡する。


しかし全然出ない・・・。陰陽師の支部で働いている人は主に夜がメインの仕事だ。


討伐する人に妖怪の出現を連絡する事や妖怪の死亡を確認した後の妖怪の死体の処理などをするからだ。


その為、夜中は普段から支部にそこそこ人がいるのだが・・・。


「全然出ないね?寝ているのかな?」


「みんな寝ている可能性・・・0じゃないな。アイツら上司が居ない時はサボって酒飲んでるらしいからな。」


彩聖はもう一度電話を掛ける。


『は、はい!こちら陰陽師広島支部の薮田でございます!』


「おいコラぁ!薮田おめぇ寝てただろ?こっちは命賭けて戦っているのっていうのに呑気に寝やがって・・・!」


電話の人間、薮田という男には電話越しからでも彩聖の怒りが伝わる。


『ご、ゴメン彩聖ちゃん。えと、凜ちゃんと一緒に討伐したんだよね。どんな感じで討伐したのかな?』


「1体は私が顔面ボコボコにして殺した。もう1体は凜が顔面焼いて焼き殺した。」


『お、おぉ・・・とんでもない殺し方だねぇ。本当に凜ちゃんがそんな殺し方したの?』


「本当だ。鳥天狗の断末魔がヤバかったな。アレが焼き殺される者の断末魔。初めて聞いたわ。」


凜がそんな殺し方をするとは薮田は想像も出来なかった。


凜は真面目でそもそも討伐なんて向かない娘・・・ましてや妖怪とはいえ顔面を焼くというエグい殺し方をするとは思えなかった。


『ん、分かった。鳥天狗の死体は後で俺が式神を使って処理しておくよ。』


「あぁ、頼んだぞ。」


「ふぅ~」と一段落ついたから彩聖。後は歩いて帰るだけだ。


「ねぇ彩聖?」


「なんだ?」


「今日倒したお給料っていつ入るの?」


「私達陰陽師の妖怪討伐の給料は毎週日曜日に手渡しされるんだ。銀行振込じゃないから注意しろよ。」


陰陽師は討伐の給料は完全手渡しで渡される。討伐で生計を立てている人はすぐにお金が入り用になるから毎週日曜日に1週間の討伐した分の給料が渡される。



「はぁ・・・でもあたし給料貰いに行くの初めてなんだけど・・・。彩聖も一緒に来てくれない?緊張するから・・・。」


そんな凜の発言に彩聖は「何言ってんだコイツ」みたいな顔をする。


「私も行くんだから別に構わんぞ。てか私はだいたい毎週日曜日は給料貰いに支部に行っているからな。」





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