警察が来た
数日後 真奈美と何とか連絡がついて 会った
「おじさん すみません 母が300万も要求したと聞いて そんな事言ったの!って言うと おじさんはお金持ちだから 払ってくれるとか言うんですよ
おじさん 本当はもうお金ないんじゃないの?」
真奈美は開口一番 そう言った
僕はそれを受けて、・実はと
家庭の状況を説明し 入り婿の僕はこれ以上お金は無理と、
真奈美の表情を窺いながら詳細に ありのままを話した・・
話し終えた僕に
「わかったわ これまで良くしてた戴いて嬉しいです お金はもう戴かなくて結構です あとはおじさんの気持ち次第ですお金なくても時間がつけばいつでもお会いします・・」
「それは本心かい? 」
「ええ もちろんよ お金が切れたからと言って 会わないなんて言えるワケありませんよ・・おじさん、わたしの今云ってることは本心ですよ」
「そうなんだ! 僕の胸に顔をうずめる真奈美を抱きしめた」
「おじさん いつものように抱いてちょうだい・・」
顔を上げたその目にうっすらと涙が光っていたのです
「真奈美、君を離したくないんだ 別れたくない このまま頼む」
(妻と別れてもいい 妻からなんとかお金を・・)内心ではそう叫んでいました
そして僕は思いのたけを込めて真奈美の性器に僕の猛り狂ったものを挿入していた。
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その夜から一カ月すぎて・・母親が押し掛けてきた
用件はむろん300万の請求・・今はこれだけしかないと50万だけ渡すと アッサリ引き下がった
さあ・・それからだった
真奈美からなんの連絡も プッツリ切れて 音信が無くなったのです
【なんだ・・一体どうなってるんだ!?】
携帯に何度かけようと出ないし メール送っても未開封・・学校は出ている様子もない・・
(僕はやはり騙されたのか?いやいやそんなはずがない)
まさかあの涙が嘘とは どうしても信じられなかった・・
(それならなんで連絡してくれないんだ・・?
母親が携帯を何とかしているのなら 僕のところに来るなり 公衆電話からでも連絡してくるはずだろが!・・僕は憔悴しきってアパート前に何度もいき・・彼女の部屋を見つめていた)
(頼む 真奈美 僕を棄てないでくれ)・・
小雪の舞い散る中を真奈美のアパートに通い佇んだ
そんな幽霊のような僕に
警察からだと言う電話と同時に警察官の来訪が有った
「前島さん あなたにストーカーされているという訴えが有るんです
毎日のように家の前に来て立っていると言う事で怖がっています
電話もです 携帯を何度鳴らされましたか?・・100回以上じゃないですか?」
制服の警察官がそう言った
そんな騒ぎで
僕の妻にナニもかも知れることになり、 妻は激怒した
「あんたやはり 女作ってたのね! 道理でおかしいと思ってたのよ
この一年で500万近くが使途不明・・みんな女に貢いだんでしょ
相手は20歳? あんた バカじゃないの? いい年こいて 騙されているのが判らないの! このうすらバカ!」
「おい! 人がおとなしくしていると思ったら大間違いだ!」
「僕を舐め切ってこき使い 結婚以来 愛があったと云えるのか! 夜の求めにも満足に応じない、 自分さえよければいいというクソ女だろが!いいか 金を出せ! それで俺は出て行くよ!」
激高した立夫は妻をなぐり、押し倒して馬乗りになって首を両手で絞めた
「わ、 わかったわ・・好きにしていいから」
ゼイゼイと喉を絞らせながら妻は恐怖に駆られながらお金は渡すから助けてくださいと哀願した
通帳と印鑑を引き出しから出した・・
僕はもう頭が真っ白になった
妻とも終わった
しかし真奈美とは終わったなんて思いたくない・・
僕は警察の警告を無視して再び携帯を鳴らし 真奈美のアパートに足が向いていた・・
もう一度会いたい・・そして本心を聞きたい その一心だった
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程なくして 警察官が2人やってきて
真奈美の自宅前でパトカーに乗せられた
警察署で僕は叫んでいた
「お巡りさん! 一度だけでいいんだ 真奈美と話だけでもさせてほしいだけなんだ!」
警察官は冷ややかに言った
「あんた 56もなってなにを血迷ってるんだ? 40近い年の差だぜ・・自覚あるのかい?」
「・・・・」
「恋? 愛しているだと? あはは 寝言も休み休みに言うんだよ・・」
僕は検察庁送りとなったが釈放はされた
傷心の僕は
そのまま 新幹線に乗り 真奈美の住む東京を後にした