表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

母親の脅し

それから3カ月


司法試験の受験勉強は順調と告げられていたが こちらは順調なんてもんじゃない・・


別れたくない なんとしても真奈美とこのまま続けたい・・

この3カ月週一のペースでラブホで抱き合った・・


もう金欠状態だが 再度の100万を工面して渡していた 


そのお金は立夫の車を売ったお金だ・・怪しんでいる妻からはもう出ないのだ


真奈美にこれまで渡した金額を 計算すれば一回当たり15万円になっていた

フーゾクの5倍か・・・僕は自嘲の笑いとボヤキの連続・・


ますます 情は深まり 真奈美なしに生きるに値しないとまで思いつめている僕だった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そんなとき 僕を訪ねてきた女がいた


真奈美の母親だった


キツネのように目を吊り上げて 睨みつけたのです


「私の娘に なにをしたのですか!」


喫茶店で座るなり 怒鳴りつけられた・


母親の魂胆はハナから金だった


「前島さん 嫁入り前の 娘をキズものにして タダで済まそうなんて思ってないでしょうね・・娘は19歳のときからあなたに誘惑されたと言ってます

一年以上も弄んでさ・・あなた既婚の56でしょ 恥というものを知ってます?」


「すみません 弁解の余地ないです なんとでもおっしゃってください

ただ、娘さんが不憫で親切心からだったんです」


「親切?ラブホで? 笑っちゃいますよ」


母親は2人がラブホに行ってたことまで調べ上げていた


僕は頭を垂れて黙るしかないが 金の無心にきたに違いないし、その望みを聞いた


「300万払ってちょうだい 娘にでは ないです 私に対する慰謝料です・・それだけ払ってくれたら あなたが娘と会ってナニしようとさ・・口出ししませんから・・」


と 母親は下卑た笑みを浮かべた・・


「判りました すぐには無理ですけどお支払いします」

僕は そう、答えるしかなかったのです


それにしても真奈美が僕に誘惑されたなんて告げたのだろうか・・そっちの方が気になった


母親が僕に会いに来る前に真奈美と母親は大喧嘩していたのです


「あんた 最近金回りがイイと思ったら あの男と援助交際してたのね!」


学校から帰って来た真奈美を掴まえて云った


「母ちゃん それがどうしたのよ! 今の暮らしができているのも前島さんのおかげです! 私が専門学校に行けてるのもそうよ」


「ふん! うすぎたない男とつるんでさ・・」


「そんな言い方ないでしょ ひどいよ あの人はいい人です」


「ばーか 何がイイ人よ! あんたの身体が目的なのよ そうでないとお金なんて出すワケが無い!」


母親は・・表情を変えて ニヤっとして真奈美に言う


「ね~~~真奈美 モノは相談だけど・・ あの人からお金を巻き上げなさいよ・・あの人裕福よ 調べたら大きな新聞配達の商売してるし 貸家も持ってるしね・・叩けば埃と同じで いくらでも出るよ(笑) 

打ち出の小槌と言わないかい?」


「母ちゃん 何を言うのよ!ばかね! そんなことしたら許さないからね!」


「おや、母親に向かってその態度はなんだい!親に向かって言う事かい!」


母親の剣幕に真奈美は折れた


「母ちゃんゴメーン いい過ぎたわ・・」


母親は娘の真奈美が自分に弱いと知っていた・・真奈美が 小学校の時 肺炎になり重篤に陥り入院したことがある その医療費ねん出のために 持ち物を質に入れて助けてくれたり献身看護を忘れてはないからだ



「私があんたを育てたんだよ・・他人より母親が大事だろ?」

というと 真奈美は頷く以外にない


「あの人と交渉してくるよ」と母親が嘯くのを黙って聞いているしかない

真奈美は母親には逆らう事は出来ない女だった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

僕は 母親と真奈美とそんないきさつも知らず


もしかして 母親と真奈美はグルになってるのでは?


それか、母親の言いなりになっているのか どちらかだと思った


どっちにしても


もう一度真奈美と会い 母親に脅された300万なんて その工面はとても無理だし お金はもう切れそうだ


ということを話さないといけないと思った


数日後 真奈美と何とか連絡がついて 会った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ