98/154
神威大和VS日本芸能界の闇(4)
三木が注射を打ち終え、まどろんでいると、熱海の親分から電話が入った。
「金は、はずむ、期待しろ」
「女は心配するな、こっちで揃える、八村由紀は、俺がもらう」
三木
「ああ、それはありがたい、早速、今夜から?」
「八村を存分に」
熱海の親分
「車を向ける、それに乗れ」
「テレビ局も入る、熱海歌謡ビッグショーだ」
三木
「さすが親分、テレビですか、最近仕事が無くて」
「いい景気付けになります」
熱海の親分
「地元のお偉いさんも来る」
「これで演歌も復権だ」
三木は、うれしくて仕方がない。
「いやーーー・・・ますますありがたい」
「演歌こそ、日本の歌、男の歌」
「それ以外は、ガキがわめいているだけで」
「は?ジャズ?クラシック?」
「そんなの日本のもんじゃねえって」
熱海の親分
「じゃあ、頼んだぞ」
「俺も期待している」
熱海の親分との電話を終え、三木は、そそくさと着替え、秘書を手招き。
「おい!すごい話だ」
「金も女もタンマリ、しかも地元のお偉いさんが来て、テレビだとよ」
しかし秘書は、事務所に入って来た車を見て、首を傾げている。




