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伝説の剣士VS現代剣士(3)炸裂!燕返し

審判役の「はじめ!」の声と同時に、全国大会優勝の剣士が佐々木小次郎に向かって跳躍気味に突進、上段から竹刀を振り下ろす。


その瞬間だった。

佐々木小次郎の竹刀が、目にも止まらない速さで、下から上に跳ね上がった。


「グエッ!」

悲鳴が聞こえたと同時に、全国大会優勝の剣士の身体が宙に浮き、そして「ドスン!」と床に叩きつけられる。


武蔵の目が光った。

「あれは燕返しの変形、相手の上段からの攻撃をかわし、最初に胴を打ち、そのまま喉を打った、合戦場では・・・真剣なら最初の胴で死んでいるな」

十兵衛も解説、

「道場であるから、二回打っただけ、後頭部から床に落ちたから、脳震盪も加わった・・・ほんと、怖い人だ」


審判役の「一本!」の声があがっても、叩きつけられた全国大会優勝の剣士は、立ちあがれない。

心配になった他の剣士たちが駆け寄ると、白目をむいて失神、口からは泡を吹いている。


神威大和は、冷ややかな顔。

「甘く見るから、そうなる」

「それと、元々の実力もない、確かに棒振り踊りだ」


さて、佐々木小次郎は、担架に乗せられて運ばれていく相手を見ることもない。

武蔵と十兵衛の隣に、そのまま座り、文句。

「実につまらん、汗もかかない、あれなら昨日の極道のほうが手ごたえはあった」

武蔵は小次郎をなぐさめる。

「命がけと、棒振り踊りの違いですよ、小次郎さん」

十兵衛は、武蔵に声をかけた。

「武蔵さんも俺も、相当加減しないと、殺してしまうかも」


神威大和が武蔵に声をかけた。

「一対一では、もの足りないかな」

武蔵は、頷いている。

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