表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/154

伝説の剣士VS現代剣士(2)佐々木小次郎

佐々木小次郎の前に立ったのは、昨年度の剣道全国大会優勝の剣士。

しかし、その表情からして、緊張感がない。

見知らぬ素人剣士との試合としか思っていないようで、「大丈夫です、手加減しますから」と、声までかけて来る。

佐々木小次郎が黙っていると、またブツブツと言って来る。

「官邸の要望なので、忙しいけれど、お付き合いするだけなので」


佐々木小次郎は。ようやく口を開く。

「おい、お前は死にたいのか?」

そして、その声が、実に冷たく重い。

佐々木小次郎は続けた。

「そんな気持ちとすると、お前は戦場で真っ先に死ぬぞ、それでも剣士か?侍か?」


全国大会優勝の剣士の顔に、たちまち朱が走った。

「言っていいことと悪いことがあるぞ」

「じゃあ、手加減はしないぞ」


佐々木小次郎は、プッと吹いた。

「ああ、それでも、この俺に触れられるかどうか」


そんなやり取りを聞いていた武蔵と十兵衛が、ブツブツとつぶやく。

武蔵

「小次郎さん、あれ使うのかな」

十兵衛

「燕返しですか?ああ・・・でもなあ・・・」

武蔵

「まあ、死なない程度にして欲しいなあ」

十兵衛

「でも、小次郎さん、見抜いていますよね、あの剣士の力」

武蔵

「うん、酷いもんだ、棒振り踊りと・・・」

十兵衛

「それと、優勝も嘘かな・・・策を用いたってね」


神威大和は、森田愛奈に「担架の用意を」と指示している。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ