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国会図書館爆破阻止に向けて(1)

豪勢、それから吉村恵美と春香が加わった賑やかな関東風おでんの夕食の後、神威大和、森田愛奈、鼠小僧次郎吉あらため根津二郎は、再び相談事務所に戻った。


神威大和

「恵美さんと春香さんの家は、エルフとユニコーン、杉田玲奈さんに任せた」

「家財道具から何から、今夜中にセッティング完了する」

根津二郎

「ああ、それがいいでしょう、心配がない」


森田愛奈は、不思議が続くので、この時点では既に驚かない。

それ以上に、国会図書館爆破リスクのほうが怖い。

「あの、神威さん、どうします?」と不安な顔。


しかし、神威大和は。落ち着いている。


「日本の全ての知的財産を集約した国会図書館を爆破しようと考えるのだから、日本という国に嫌悪感を持つ人間」

「自分たちの学問だけが絶対で、他の学問や学者の説は認めない人々」

「世界に目を転じれば、かつての中国で焚書坑儒などがあり」

「ローマ・カトリックとプロテスタントの抗争」

「十字軍の歴史、イスラムとキリスト教の抗争」

「日本では・・・明治初期の廃仏毀釈、徹底はされなかったけれど」


根津二郎が口を開いた。

「反国家思想を持つ学者を調べます」

「日本の国益より、私益を大切にする学者」

「その私益は、おそらく日本に敵対する外国からの支援が源泉」

「敵の敵は、味方なので」

「天皇制反対、日米安保反対、暴力主義革命」

「かつては成田空港反対、新幹線、東名建設反対も言いましたよ、その連中」

「今は、何の文句も言わずに、使っていますがね」


神威大和が根津二郎に頷く。

「コンピューターで探索してくれ、忍び込めるようになっている」

根津二郎はプッと笑う。

「忍び込みは、天職でね、マウスも使います」


森田愛奈は、その下手なシャレに頭を抱えている。

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