表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/154

渋谷事件(5)

神威大和は、少女に声をかける。

「モデルをやっていたのですか?」

少女は、森田愛奈から離れ、神威大和に向き合う。

「はい、レナと言う芸名で」


神威大和の顔は厳しい。

「モデルではない仕事を言われて、それは困ると逃げて、自殺未遂かな」

少女の顔が青くなる。

「はい・・・突然・・・そんな話に・・・どうしようもなくて」


神威大和は厳しい顔を変えない。

「例えば、君がここから落ちて死ぬとする」

「おそらく、この下を走る車にぶつかり、轢かれて」

少女の顔は、ますます青くなる。


しかし、神威大和は、ますます厳しい言葉。

「それで巻き添えで事故が起きて、関係のない人にも迷惑をかける」

「死人も怪我人も出て、交通はストップ」

「大事な用事に支障が生じる人が、いるかもしれない」

「君の身体は、衝撃でグシャグシャ、目も当てられない状態」

「その処理をする人も、大変だ」

「君だったら、他人のグシャグシャの死体を処理したいと思うのかい?」

「それも、そういうことをする人の仕事だから当然と?」

「君の親に連絡する人も、神経を使うよ、すごく」


少女は、座り込んで泣き出してしまった。

「そんなこと言ったって・・・ああするしかなくて・・・」

「どうすればいい?わからないもの・・・」

「誰も助けてくれなかったし、警察に言っても知らんぷりで」


ようやく地元警察官が3人駆けつけて来た。

森田愛奈が官邸に動画を送ってから、約10分後。

そして神威大和に最敬礼。

「申し訳ございません、早速捕縛いたします」と、極道三人組を確保。


神威大和は、苦々しい顔。

「官邸に報告しないと、来ないのか?」

「それから、この少女は君たちの事情聴取後、一旦私が預かる」

「相当なケアが必要だけど、それは君たちには期待できない」


この神威大和の発言に、地元警察官3人はうなだれ、森田愛奈と少女はキョトンとなっている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ