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神威大和VS悪徳医師会&ヤクザ(3)

「おや・・・」

神威大和は、鼠小僧次郎吉を見て、面白そうな顔。

森田愛奈は、面白くて仕方がない。

「次郎吉さん、お似合いです、少々レトロですが」


鼠小僧次郎吉も「ああ」と、まんざらでもない表情。

「マリアのお母さんがね、これがいいって、ホームズ風とかで、よく知らんですが」

「確かに着流しだと、この時代では目立っちまってしょうがない」


と、そこまで言って、次郎吉は表情を変える。

「どうしたもこうしたも、ありませんや、神威の旦那」

「とんでもねえ、医者がいたもんだ」

次郎吉は、かなり怒った顔で、続けた。

「あの救急車が電話した大病院、その医者ですがね」

「看護師の姉さんに、それとなく聞いたんです」


ただ、被害者の母子には聞かせられない内容らしい。

神威大和と森田愛奈に近づき、耳打ちをする。

「そしたらね、医者がね、『ああ、面倒だ、貧乏人の子は見ないって』って言ったとかで」

「緊急だろうと、何だろうと、必ず付け届けをしろと」

「それが出来なければ、他に回せと」

「看護師も呆れていたようですが、これがいつもの実態とかで」


神威大和と森田愛奈が実に苦々しい顔になる。

鼠小僧次郎吉は続けた。

「どうやら、腕も酷いらしくてね」

「何度もミスをする、正式に届けていない医療事故も多い」

「それは、他の病院から転勤して来た看護師の証言」

「それを指摘したら、酷く減給されたから、今は黙っているとか」


神威大和が鼠小僧次郎吉に尋ねた。

「ところで、その医師は、東京の医師会だろ?」


鼠小僧次郎吉は頷く。

「へえ、何枚も賞状がありましてね、医師会のお偉いさんらしいですな」

「診療や治療より、医師会のお付き合いと、金が好きなようで」


森田愛奈がタブレットを手に取った。

そのまま、厚生労働省に連絡を入れている。

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