表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/154

渋谷事件(3)

極道の一人が、歩いて来る神威大和に目を向けた。

「おいおいおい!何だ!この若僧!」

「そこで止まれ!」

「今、取り込み中だ!」


しかし、神威大和は、歩みを止めない。

「天下の公道を歩いて、何が悪い?」

「あなたに、私の歩みを止める権利があるとでも?」

その顔も厳しく、声も恐ろしく厳しい響き。

極道三人組が一瞬怯む中、そのまま少女の前に立ってしまった。

「はい、これ履いて、君のでしょ?」と靴を履かせたりしている。


すると、極道三人組は、また騒ぎ出す。

「おいおい!勝手にうちの商品に手を出すんじゃねえ!」

「なめた真似をすると、手前も無事で帰さねえぞ!」

「いいか!怪我したくなかったら、とっとと失せろ!」

そのまま短刀を構える者、チェーンを振り回す者、木刀を歩道橋に叩きつけて脅す者、とにかく騒がしい。


自殺寸前だった少女は、本当に怖いのか、神威大和にしがみついてる。


神威大和は厳しい顔のまま、口を開いた。

「商品とは?人間は売り物?」

「それから、無事で帰さない、怪我をしたくなかったら?」

「意味がわからないな」


その言葉と同時に、極道三人組の顔に朱が走った。

「手前!もう我慢できねえ!」

「俺たちの怖さを教えてやる!」

「覚悟しろ!」

口々に叫んで、とうとう神威大和と少女に向かって猛突進。


と、その時だった。


神威大和が何かの呪文を唱えると、不思議な青い呪印障壁が浮かび上がっている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ