神威大和事務所 初の朝礼
満腹朝食の後は、予定通り神威大和の相談事務所に。
森田愛奈と杉田玲奈は、エルフの妹ルイに先導され、二階の従業員更衣室で制服に着替えることになった。
特に杉田玲奈がうれしそうな顔。
「この上品な紺のブレザースーツ、いいなあ」
「こんなキチンとした服、気持ちが引き締まる」
「採寸も完璧、動きやすい」
森田愛奈も納得。
「確かに上品、縫製も丁寧、安物大手チェーンではありえない」
着替え終えた二人は、再びルイに先導され、一階の相談室に入った。
神威大和が落ち着いた顔でソファに座っていたので、森田愛奈と杉田玲奈も向かいのソファに座る。
神威大和
「毎朝、ここで、その日の打ち合わせをします」
「何をするか、全般的な注意事項などの伝達」
「日本語で言うと、朝礼でしょうか」
森田愛奈が質問。
「開始時刻は一定でしょうか」
神威大和
「原則は午前9時に、ただ事件の性質により、朝早く対応することもあります」
「その際には、もっと早い時間に」
「前日には決めておきましょう」
杉田玲奈はメモを取り、神威大和に質問。
「ところで神威さん、本日の予定は」
神威大和は、それぞれにタブレットを渡し、説明を始めた。
「タブレットの画面通り、今日の予定は二つ」
「まずは、この屋敷の庭にステージを作ります」
「簡単なコンサートができるような大きさ、これには杉田さんはアイドルの経験もありますので、エルフと設計に協力して欲しい」
杉田玲奈がワクワク顔になると、神威大和はもう一つの予定を言う。
「雷電君が。現代の格闘を見たいと言うので、見学に、それには森田さんが同行を」
そして、意味ありげな顔に変わる。
「つまりね、道場破りをしたいって言っている」
森田愛奈は「面白そう」と顔が輝いている。




