弁財天は杉田玲奈の身体を矯正、意外な変化も
「ところでね」
弁財天は、杉田玲奈から腕を離し、お尻や太ももを、ペタペタと触る。
そして、うんうん、と頷く。
杉田玲奈がキョトンとなっていると、弁財天がプッと笑う。
「ねえ、玲奈ちゃん、顔と歌、スタイルはともかくね」
「あなた、踊りはイマイチ?」
杉田玲奈は途端に真っ赤な顔。
「あ・・・はい・・・どうしても遅れ気味で」
「怒られてばかりで、最初はセンター近くだったのが、最近は後ろの目立たないところに」
「わかります?」
弁財天は頷き杉田を後ろ向きにして、腰骨の周辺をトントンと叩く。
「この関節の位置がずれていて、筋も固い」
「だから思うようにステップも踏めなくて、遅れて見える」
弁財天の手は、次に肩甲骨周辺、脇の下に向かう。
「猫背でね、やはり筋が固い、脇も血の巡りが悪い」
「それでリズムに乗り切れない」
「やはりね、人に見せるダンスは、背筋がシャキッとなっていて」
「手足がスムーズに動かないと、もたついて見える」
杉田玲奈は、弁財天にずっと正確な指摘をされながら、マッサージや矯正を受け、身体の異変を感じている。
「何か、メチャ身体が軽くなってきた」
「重たい手足だったのに・・・」
さて、森田愛奈は、そんな弁財天と杉田玲奈の様子を見ていて、よくはわからないけれど、気になることがあった。
「玲奈ちゃんの胸が・・・大きくなった?」
「いや・・・形がピンと・・・いいなあ・・・」
「モデルさんみたい、元々アイドルだし」
「背筋かなあ・・・うらやましい」
など、プチ嫉妬の感情が芽生えている。




