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渋谷事件(2)

地下鉄が渋谷駅に到着、ドアが開くと同時に、神威大和と森田愛奈はダッシュ。

エスカレーターを飛ぶように昇る。

森田愛奈は、ここでも信じられない。

「どうして誰にもぶつからないの?すごいスピードなのに」

「誰も、私たちを見ないし、関心もないの?」

「それに、このスピードで昇って、私も全く息切れがしない」


エスカレーターを昇り終えても、その状況は全く同じ。

すごい速度で進んでいるのに、誰とも接触することがない。

とうとう、神威大和が気にしていた歩道橋にたどり着いてしまった。


神威大和が歩道橋の先を見ながら、森田愛奈に声をかけた。

「森田さんは、警察を呼んで欲しい」

「僕は、先に現場に行きます」


森田愛奈が「え?」と聞き返そうとした途端だった。

少女の泣き声が聞こえて来た。


「いやです!そんな仕事したくありません!」

「グラビアだけって、言ったじゃないですか!」

「プロダクションの社長?そんなの知りません!」

「私、これ以上近づいたら、ここから飛び降りて死にます!」


森田愛奈は、「神威君、あれなの?」と声をかけた。

泣き声をあげている少女が一人。

すでに靴を脱いで、橋を登ろうとしている。


また、その少女の周りに、いかにも極道スタイルの男が3人。

短刀をぎらつかせている者、チェーンを振り回している者。

木刀を持っている者もいる。


神威大和は、再び森田愛奈に指示。

「早く警察に連絡を」

森田愛奈が警察に連絡するため、スマホを操作し始めると、神威大和は少女と極道者連中に向かって歩き出した。

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