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自由が丘駅前のいじめられ高校生事件(1)

執事エルフは、神威大和の表情を即座に察知し、そのまま何かの呪文を唱える。

すると、白い大きなテーブルの横に、巨大スクリーンが出現、自由が丘駅前の様子を映し出す。


森田愛奈は、驚きながらも目を凝らす。

「特に・・・何か・・・変わった様子は・・・でも、あれ?」

杉田玲奈は、スクリーンに映った一つの集団に注目。

「学生服を着て、高校生かな、全員が剣道の竹刀を持って・・・」

森田愛奈の表情が変わった。

「一人、下を向いて泣いている子がいる、それを周囲の男の子が小突いたり、蹴飛ばしたり」



神威大和は目を凝らして、その集団の口元を読む。

「お前のせいで負けた」

「俺たちの練習を無駄にした、お前が弱いから」

「情けない奴だ、迷惑料を払え」

「退部届と退学届けを出せ」

「二度と顔を見せるな、このヘタレ」


「佐々木小次郎」は、首を傾げる。

「確かに何かの試合があって、負けた腹いせなのだろうが」

「おい、武蔵、おかしくないか?」


「武蔵」は、頷く。

「ああ、いじめられている小僧の・・・足の動きが変だ」


「柳生十兵衛」も口を開く。

「ああ、引きずっているな」

「それが負けた原因か」


「雷電為衛門」が苦々しい顔に変わる。

「ああ、あれは軽い捻挫だ、それも・・・数日前の捻挫」

「となると、試合前のことになる、治りきる前に試合か、馬鹿なことを」

「ただ、何か裏があるな」

その「雷電」の言葉が終わった瞬間だった。

屋敷の内部の異世界、青い空とその下のお花畑は、いきなり大きな剣道場に変化。

その中央に、自由が丘駅前の剣道高校生たちと、中年の先生らしき男が、ポカンとした顔で立っている。

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