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昼食の後のザッハトルテ 杉田玲奈の今後の話

和風昼食の後は、一転して洋菓子、それもウィーンを代表する「ザッハトルテ」。

執事のエルフが説明。

「皆様のお食事の間に、ユニコーンをウィーンに飛ばして持って来させました」

これには、全員が破顔一笑。

杉田玲奈と森田愛奈も異変の連絡になれてしまったようだ。


聖母マリア

「まあ、ユニコーンも働き者ですね」

森田愛奈と杉田玲奈は、美味しくて仕方がないので、「食べる専門」状態。

モーツァルト

「うん、まさか、ここで食べられるとは、これは幸せ」


神威大和も笑顔、しかし、その前に、と話を整理する。

「モーツァルト君と私の計画はそれとして」

「玲奈さん、マリア様のお話は理解できた?」


神威大和から話を振られた杉田玲奈は、顔を赤くする。

「はい・・・あの時は・・・気持ちが高ぶって・・・考えが足らず」

「マリア様の言葉が全て、心にしみています」

「大切な命、心配してくれる人を悲しませるようなことは、もう・・・」

杉田玲奈が涙ぐむので、森田愛奈が、その身体を支える。


神威大和は続けた。

「玲奈さん、これからどうしたい?」

「ご実家に帰るなら、そのお手伝いをする」

杉田玲奈は難しい顔。

「大学もあるので、田舎には帰りづらくて」

「それと、アイドルの寮も、アルバイト先もなくなってしまって」


神威大和は、聖母マリアの顔を見てから、杉田玲奈にまた、語り掛ける。

「大学は、そのままでいい」

「もし、玲奈さんがよかったら、ここに住みなさい」

「ここなら安全、ますます結界を強化する」

「部屋は・・・玲奈さんの希望通りに作るよ」

「アルバイトは・・・聖母マリア様のお手伝い、玲奈さんの都合がつく時でいいよ」

「それで家賃はいらない」


杉田玲奈はまた目を丸くして、森田愛奈は口あんぐり状態。

しかし聖母マリアは、やさしい笑顔のまま。

モーツァルトも笑顔「ピアノを教えようか?」と肩を叩く。


神威大和は、杉田玲奈の表情にかまわず、また話題を転じる。

「さて、その結界なんだけれど・・・彼らを呼んである」


その言葉と同時に、屋敷内部「異世界の空」に、大きな白雲が発生。

何人かの武人が神威たちを見て、手を振っている。

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