首相と官房長官の感謝 神威大和の今後
神威大和が、京都の超豪華ホテル最上階のスイートルームで、一行と抹茶を飲んでいると、首相と官房長官が深くお辞儀の上、入って来た。
首相
「このたびは、神威様を中心とした御一行様の、素晴らしいご活躍で、犯罪者グループを壊滅することができました」
「国民を代表して、心より感謝申し上げます」
官房長官も続く。
「超大型テロ事件につながる計画を未然に阻止できました」
「とにかく、その前の準備段階で窃盗とか一般人の拘束、公金横領が多かったのですが」
「それも、全て神威様御一行のご活躍で、全てが明らかになりました」
神威大和は、やさしい顔に戻っている。
「犯罪者たちが感じたのは、全てが幻覚」
「何故、幻覚になったのかは、人間ではわからない」
「それは、至高の存在のご意思であるから」
根津二郎が、神威大和に目配せ。
官房長官に膨大な資料を渡す。
「かの首謀者の大学教授につながる思想の持主のリストになります」
「京都だけではありません、全国に散らばっています」
「また、国会議員の中にも、かなりいます」
「表面上は護憲や平和主義を唱えながら、裏では常に、大型テロと暴力主義革命を画策しています」
「隣国の反日勢力とも、しっかりと連携を取っています」
資料を頭を下げて受け取った官房長官。
「彼らは結局は、暴力に走ります」
「自分たちだけが正義で、それ以外を否定、冷酷に見下す傾向があるのです」
首相も、再び頭を下げる。
「本当に、ありがたく」
そして、神威大和に尋ねた。
「神威様、今後のご予定は?」
神威大和は、その質問に答えず、窓際に進み、天空を見つめている。




