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神威大和の断罪(6)

根津二郎と安倍晴明は、神威大和と首謀者の大学教授のやり取りを見ながら、含み笑い。


根津二郎

「あの性悪も、まさか自分の腹に、最終兵器が結わえ付けられては、恐ろしいだろうさ」

安倍晴明

「すでに、とっくに、あの爆弾、生物兵器は式神を使って無力化してある」

「ただ、最終兵器が爆弾として爆発すれば、あの性悪の命はない」

根津二郎

「組織の他の面々は、神威の旦那と晴明さん、そして地蔵様の幻術で、精神錯乱に」

「組織の連携とやらは、佐助さんと、霧隠才蔵さんで、完全に遮断」

「さすがですわ、戦国の忍者は」

安倍晴明

「地獄の池の竜神は地蔵様、いや、閻魔大王様のお考え」

「しかし、自分が竜神に食われてしまうのは、恐ろしかっただろう」



神威大和の冷酷な言葉が、再び首謀者の大学教授の耳に響いた。

「あと、三分で爆発だ」

「言い残すことはないか?」


神威大和は、震えあがって声も出せない首謀者の大学教授に、さらに追い打ちをかける。

「それから、お前の四肢に、鎖が結ばれている」

「巨大なカラスが四羽、それぞれに鎖を咥えている」

「力も強いぞ、人間など、一瞬で引き裂く」

「それで、引き裂いた途端に、お前の腹に結わえ付けた爆弾が爆発するようにした」


首謀者の大学教授は、必死に目を開けて、宙に浮かぶ自分の身体と周りを見る。

そして、気を失いそうになる、

「うわ!」

確かに、自分の身体より数倍大きなカラスが、四肢に結びつけられた鎖を咥えている。


神威大和は、再び冷酷な声。

「言い残すことはないのか?」

「なければ、そのままカラスはお前の身体を引き裂き、お前の胴は爆弾で・・・」


巨大なカラス四羽は、すでに鎖をそれぞれに弾き始めたらしい、首謀者の大学教授の四肢の関節がミシミシと音を立てている。

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