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聖母マリアの諭し 神威大和と森田愛奈は時代旅行に

聖母マリアが涙を流しながら、杉田玲奈を諭す。

「玲奈さん、よく聞いてね」

「あなたは、お父さんやお母さんだけから、生まれたのではないの」

「おじいさん、おばあさん、それから、もっともっと昔に生きた人の命や想いを引き継いで生まれて来たの」

「そして、みんな、玲奈さんの中で、生きているの」

「もちろん、やがては玲奈さんの命を引き継ぐ子供が生まれ、続いて行くの」

「人は勝手に自分を滅ぼしてはいけないの、ご先祖様も、玲奈ちゃんの子孫も、玲奈さんが大好きなの」


杉田玲奈は、泣いている。

ただ、泣くだけで、言葉は出て来ない。


森田愛奈も、いつの間にか、泣き出している。

神威大和は腕を組んで、聖母マリアの言葉を聞いている。

「マリアらしい表現、慈愛の女神だ」


森田愛奈は神威大和に聞く。

「神威君、本当に聖母マリア様なの?」


神威大和は頷く。

「その通り、ここは全てに通じる世界」

「聖母マリアだけではないよ」

「イエスも呼べば来る」

「どんな神も天使も、仏も来る」

「過去に生きた人間も、呼べば出て来る」

「カエサルも、信長も」

「モーツァルトもベートーヴェンも」

「その生きた時代に飛ぶこともできるよ」


神威大和が空に向かって手をかざすと、大きくて真っ白な飛行船が現れた。

「時代旅行でもしようか?行ってみたい時代は?」


森田愛奈は考える時間もなかった。

気がついた時には、飛行船の中のソファに座っているのだから。

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