表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
144/154

組織幹部を包む地獄図(1)

組織幹部たちの目に、まず映ったのは、赤黒い水に満ちた大きな池だった。

その池には、魚の腐ったような臭いがする泡がブクブクと浮かんでいる。

既に吐き気を催す組織幹部たちの耳に、池の底からだろうか、とにかく低く、恐ろしいな唸り声が響いて来た。


「邪なる者たち」

「他人の命と幸せを、私欲のために犠牲にする者たち」

「自らが愚かな存在であることを忘れ、倨傲であることを自覚しない」


その恐ろしい唸り声に、組織幹部たちは、ますます蒼ざめる。

「どこから・・・」

「誰だ・・・一体・・・」

「我々の崇高な計画を邪魔しようとするのか!」

「汚濁と利権にまみれた京都の壊滅と再生ではないか!」

「何故、非難されなければならないのか」

「それに、ここはどこだ!」


その池、赤黒い水の中から、巨大な龍の顔が浮かび上がった。

大きな口を開け、鋭い牙が見えている。


組織幹部たちは、またしても、震えあがった。

「あの牙の隙間に・・・」

「あれは、人の足?」

「いや・・・他にも腕も見える」

「げ・・・顔・・・目玉が、たれ下がって」


再び恐ろしいうなり声が聞こえて来た。

「人数を数えてみろ」

「減ってはいないか?」


驚いた組織幹部たちは、慌てて仲間の人数を確認。

そして。一斉に震えた。

「三人はいない・・・食われたのか?」

「いや・・・どうして?いつの間に・・・・」


震えあがる組織幹部たちの耳に、また恐ろしい大きな音、銅鑼の鳴る音が聞こえて来た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ