組織の混乱の中、新選組?
市民団体組織の反発は続く。
「なあ、幹部さんたち、うちらは、民主的な組織なんやろ?なんでうちらの質問に答えん?」
「そや、答えんかったら、問答無用なんか?」
「それなら、今までと変わらん、また仕事ばかりさせられて泣き寝入りや」
「どれほど働いても、何もない、みな吸い上げられて」
「民主的と言うなら、答えてくれんか?」
顔に朱が入った幹部の一人が、前に進み出た。
そして、大声で市民団体組織の面々を怒鳴りつける。
「このドアホ!」
「しょうもないこと言いくさって!」
「黙ってわしらの指示を聞いとれ!」
「ええか!」
「今は、作戦の遂行中なんや!」
「ここで、グダグダ議論している暇はないんや!」
「さっさとビラを配らんか!」
「このドアホども!」
しかし、怒鳴りつけられたところで、おさまる市民団体組織の面々ではないようだ。
「ドアホって二回もや」
「これだけ仕事して、何で言われる?」
「これほど言われて、先々もわからず、ただ仕事せい?」
「何様のつもりや?」
そんな険悪な状況の時だった。
いきなり、大画面モニターに映る映像が変わった。
その画面には、異様な人々が映っている。
そして、この人々については、組織の幹部、市民団体組織の面々も、全く意外だったようだ。
「太秦か?」
「いや・・・市街地です」
「マジか?新選組の衣装や」
「市民に声をかけて、避難指示しとる」
「市民も素直に従っとるし・・・これは・・・意味がわからん」
今までの険悪な状況は、「新選組」の登場で、困惑へと変わっている。




