表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/154

神威大和VS聖職者の欺瞞(8)

イエスは、震える杉田玲奈の手を握る。

「驚いたかな?」


杉田玲奈は、突然感極まったのか、泣き出す。

「私なんか・・・もったいない・・・恐れ多くて」


マグダラのマリヤも、杉田玲奈の手を握る。

「いい娘さんね、素直で」

「いろいろ苦しいこともあったかな」

「もう、大丈夫、心配いらないよ」


イエスの目も言葉もやさしい。

「私たちを信じて」

「恐れることはない、神はあなたと一緒にいるから」


神威大和が、語りだす。

「神の平安、仏の世界、いろいろ言い方はあるけれど」

「要するに、その人の心が落ち着いて、前を向いている時には、神の平安、仏の世界」

「お金があって名誉や権力があっても、心が落ち着くとは限らない」

「そんなものは、変動するのだから、それを失う不安ばかりで、ますます落ち着かない」

「他人には攻撃的になり、あるいは攻撃を受けることが多くなる」


イエスも続く。

「人はパンだけ、つまり利益のためだけに生きていても、心の平安は得られない」

「心が落ち着いていてこそ、幸せな暮らしができる」



杉田玲奈が、少し落ち着きを見せると、会議室のドアが空いた。

根津二郎(鼠小僧次郎吉)が戻って来た。

「おや、お揃いで」と会議室を見渡した後、


「ほぼ、調べは、つきました」

「まあ、とんでもねえ奴らで、気に入らねえ」

と、かなり憤慨している様子。


神威大和の顔が、厳しくなっている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ