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渋谷事件(8)

犯罪を取り締まるべき立場の警察署長が、警視総監の前で、犯罪に加担していることが暴露されたのだから、とても「当該の署」では、対応ができない。

警視総監の指示で、場所を変えて、大がかりな犯罪捜査が行われることになった。


神威大和

「私の方は、私で、この芸名レナさん、本名は杉田玲奈さんに聞きだしてみます」

「自由が丘の家で、玲奈さんも場所も変えたほうがいいので」

警視総監は顔を青くして、神威大和に頭を下げる。

「はい、お恥ずかしい話に・・・誠に申し訳ございません」

「何とぞ、よしなに」

神威大和は、「それでは、また連絡させていただきます」と杉田玲奈と森田愛奈を連れて歩き出す。

警視総監が「こちらでお送りしましょうか」と声をかけるけれど、それは断り、タクシーに乗り込んだ。


驚きの連続だった芸名レナ、本名杉田玲奈が、森田愛奈にそっと聞く。

「あの・・・神威大和さんって・・・どんな偉い人なんです?」

「警視総監がペコペコと・・・」


森田愛奈は、答えに困る。

そもそも神威大和には、首相も深く頭を下げている。

それを考えれば、警視総監が自らの組織の失態があったとは言え、ペコペコと頭を下げるのは「不自然」ではない。

しかし、それ以前の話として、何故首相が神威大和に深く頭を下げるのか、が理解できていない。


森田愛奈は、ようやく、曖昧な返事。

「私も、実は今日、逢ったばかりなの」

「詳しいことは、自由が丘の家に入ってから、ゆっくりと」

「とにかく、とんでもない力を持った人かなあ」


突然、助手席の神威大和が振り向いて声をかけて来た。

「森田さんと、玲奈さん、おなかが減った」

「それと、ケーキも食べたい」


森田愛奈と杉田玲奈は、本当に目を見開いて驚いた。

何しろ、神威大和の顔は、天使のように愛らしいのだから。

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