表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/154

神威大和VS聖職者の欺瞞(1)

森田愛奈は目を凝らして大聖堂を見る。

「すごい装飾が・・・聖職者が数人お祈りを・・・少し離れたところに聖母マリア像」


杉田玲奈も聖母マリア像を見る。

「目の周りの色が変わっている」

「頬にかけて、一筋・・・」


根津二郎(鼠小僧次郎吉)も分析。

「伴天連さんが運んで来たのかな、はるばると」

「それにしても、何か妙な・・・血の匂い」


相談室の扉が開き、聖母マリアも入って来た。

そして神威大和に声をかける。

「次郎吉さんの言う通り」

「何か酷いことがあります」

「くだらないこと、それでいて酷いこと」


神威大和は、深く頷いた。

「聖遺物とされているらしい」

「何をもって聖とするのか、それは、今は言わない」

「しかし、その聖遺物とやらのために」

「人が理由のない、筋を外した迫害に遭うとは、いかにも問題がある」

「美しい真理から離れ、汚らしいゴミを尊ぶようなもの」


根津二郎は、神威大和の気持ちを理解した。

「お寺さんには、仏舎利とか、そんなものもありますね」

「実際は、誰の骨かわからんが」

「神社にも神剣とか神鏡があったな」


神威大和は根津二郎を見て、笑う。

「何度か寺宝や神宝を?」

「それも偽物を盗んで、好事家に高値で売ったとか?」


根津二郎(鼠小僧次郎吉)は、図星のようで、肩をすくめている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ