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妄想論

アニメにおけるミステリーの出来

作者: とびうお君

 前置きを長くしたいと思う。作品の出来って抽象的なものはあるか?なら無いと思う。それは層と数が関係してるからになる。一元的な価値観でしか出来に答えは無い。それが層と数が唯一知的にアクセスする道だとなる。シンプルな面白さでは、だれにとっての?が出来と言う抽象的な概念を破壊する。


 もう1つ話したいのは、創作論に答えは無いが、創作の数と層を絡めた知的な言及には答えがあると思う。その答えが常日頃から言ってる予測性になる。何故科学的と言う発言をしないか?と言うと、予測性に根拠は要らない。いきなり命題を言っても良い。占いでも同じだと書いてる。使えるか?使えないか?しかそこにはない。その原理は問わない。


 予測性といっても予言じゃない、例えば大砲の弾丸の軌道の微分関係の方程式があったとすると、それも未来予測になる。弾の着地点の未来が分かるからになる。ロジックを解き明かす事は予測になり、思い込みと異なるのは、それがちゃんと結果で良し悪しが判断されるか?に違いがある。常に予測性に重きおいていれば正誤についてはなんとなく整合性が取れる。


 ただし最初から人を騙そう誤魔化そうとしてるのならそれは判断できない。そのあたりはロジックに対する誠実さしか無い。


 創作論と作品の面白さじゃ全く違う。創作論にはアプローチの仕方で答えがある。だが作品の面白さは答えが無い。面白いと言う結果がすべてだが、それを数と層と絡めた創作論として俯瞰的に見る場合には答えがある。ただしそれは既存の人が考える答えじゃない。だから答えが無いと書いてる。


 多くの人が求める答えは抽象的な出来についてである。その答えは無い。面白いと言う結果がすべて。それらが数を伴った集団でどう解釈されるか?と言う統計的アンケート的なものしか知的な言及はされない。それゆえ私は少数精鋭ランキングを強く勧めている。小説マニアが考える面白さの質と言うのは彼らの中でしか通用しない。


 他の人を引き上げるなどは傲慢な発想だと思う。物語にそれほどの必然は無い。エコロジーとかの啓蒙すべき運動と違う。創作はその人にとって面白いのがそれで一番だ。押し付けがましく価値を押し付けるべきじゃない。


 と書いておいて、出来に触れられるかも?と見えてきた。最底辺で楽しめる私ならではだと思う。


 ダンガンロンパはやっかいだが、逆転裁判と京都寺町三条のホームズを見て、これミステリーって出来があるんじゃないか?と思えてきた。ダンガンロンパも加えたいのは、ゲームって部分になる。ゲームとミステリーの相性はとても良い。ADVってジャンルのおかげとなる。これが発展したのが弟切草などのサウンドノベルになる。この分岐やフラグの発想がゲームと相性が良い。


 前者2つは正確には裁判にツボがあり、単純なミステリーではないが、ほぼミステリーで括る事は可能だと思う。探偵の謎解きが凝ってるミステリーだと思えば良い。敢えて言うなら裁判物と探偵物のどこが違うか?と言うと、リアルさだと思う。複数の人間が同じ題材で議論しあうと人間がもつ知性との整合性が重要になる。


 それを1人でやると結構簡単。相手が知らないって前提での議論と一人がくみ上げるロジックじゃリアルさを絡めると全く違うからになる。だからリアルさが弱いとより探偵者に近くなってしまうって点でこの2作品は探偵ミステリーにより近い。面白さのツボが違うから裁判物の良さが出てると思う。


 なんと言うか、ディベートが持つバトル的な衝突の部分だと思う。それ以外根本のロジックの流れの違いは前者の話しになる。


 まず何故出来に問えるか?で根本的に大半の視聴者がミステリーに好意的じゃないと多分脱落する。この辺り難しい。コナン君はどうなのか?と言うと、難しいなとは思う。これは深夜アニメが原因で、その点逆転裁判はそれにふさわしいか?疑問がある。ターゲットとしてコナン君がベースになってるが、オタク文化と相性が良いゲームが原作と言うのがキーになる。それで深夜的だと感じてしまう。


 その辺りアイノコぐらいがちょうど良いのかなと。


 前置きが長くなったが、根本的にミステリーに好みが薄い人間は基本排除されてるので、層について単純なんじゃないか?が出来に触れられるかな?最初から見てないので面白いの一本化がしやすい。深夜アニメで分かるのはミステリーは案外人を選ぶ。何故か?実写向きだからになる。なら実写見るよってものを強いて選びにくい。


 そして頭を使わないって点で相性がすこぶる悪い。


 以前書いたメディアを超える共通項ってのが繋がってるけど、ミステリーを実写で見るか?アニメで見るか?の部分で両者への好み自体は多分共通してると思う。違いは、0話の時点で見るか?見ないか?を決める点、まずこれで層が純化されやすい。次に例えミステリーに興味があっても、実写の方が良いとおもってる人がカットしてる可能性も高い。


 だが、後者はあくまで0話切りであって、とりあえず見てから判断するか?でミステリーが好きな人は残りやすいと思う。


 その中でもああこれ出来があると分かった。まず私が嫌うのは、ミステリーは受け手も推理できないと出来が悪いだが、これは嘘。映像作品においては、そんな時間的余裕、余程ミステリーなれしてるか?知性の高い人物しか無理。それは能動的な時間が支配する小説の価値であって、受動的なただ流れる強制的な時間が支配する映像作品ではそれは価値にならない。


 この大きな勘違いで出来を判断してる人が多いが、この人は逆に実写アニメ共通して映像作品のミステリーを小説と比較して見慣れてない。だが、ネットの出来は大半これが占める。レベル的に話しにならない出来への言及。


 リアルな人間の思考が両作品ともいくらなんでも雑すぎる。特に逆転裁判はわざとやってる節がある。この点は逆転裁判はミステリーとしての出来は問えるが、アニメとしての出来は問いにくい。何故ならキャラ付けが特異な人物を扱う事で面白さを創っていて、それがリアルに表現できるわけが無い。最初から破綻してる。


 次の問題点で、ゲームとの相性の良さで原作ゲームは未経験だが、ゲームの映像化は大体面白くない。一本道にするつまらなさと、次に根本的にゲームとストーリーの相性の悪さがある。なろうはこれを上手くやってるので面白いと言える。そして最後に、これが一番重要だが、能動的に進めるストーリーは大して面白くなくても面白く思える。


 逆転裁判はその傾向があると思う。これゲームならもっと面白いかも?と思える。ただ、ホームズよりは見ていられる。ホームズはゲームじゃないのにもっと酷いと感じる。逆転裁判もその傾向があるが、ホームズはもっと酷い、これは推理じゃないただの超能力だって点。絶対に正しい嘘発見機があるすると、嘘はすべて見抜かれる。


 これはミステリーでは困ったものになる。それを推論によって突き崩すのが面白いからだ。いきなり嘘発見器で嘘だとして決定したミステリーが面白いか?となる。それがエスパー推理になる。実際はもっと酷い。嘘だけじゃない、その嘘に隠れた真実の心の中もすべて見抜く。


 受け手が推理できる構造じゃないから駄目とかじゃない。そもそもそれ推理じゃないって馬鹿馬鹿しさだ。んまーどの探偵者もこれスレスレではある。逆転裁判もその点イマイチな部分が多いので近いが、程度として違う。


 女性向けだからがすべての答えになるけど、その辺り難しい。すべての女性がじゃないんだ。女性は細分化してニッチ化しやすい。そのニッチを取り上げて女性全般について言及するとろくな事にならない。女性向けは基本ノータッチが良い。敢えて女性全般で捕らえると、女性は興味の範囲が狭い。その代わり細部にニッチ化しやすい。それが独特の矛盾したようなものを生み出してる。


 どちらにしろ何故こんな酷いんだを女性でない自分が言及するのはこれ以上は苦しい。私はミステリーファンじゃない。ただ深夜アニメは大穴のような作品が多くて、とことん駄目な作品も多いので相対的にしっかりした作りの多いミステリーを最初に見てしまうと見てしまう傾向がある。でも、いくらなんでもこれはその中でもあかんと気がついたから書いてる。


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