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8人の魔女  作者: 雪椿
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調合

薬の調合は、料理に似ていた。分量を量り鍋で煮る・混ぜてすりつぶす。そんな作業が多かった。魔力を加えることで時間の短縮にもなった。できたものは、ビンに詰めたり、紙に包んだりして加工していく。レシピがあるのでひたすらその通りに、初級のものから無心で取り組んでいった。手近な材料で作れるものは、1週間もすれば1通り作れるようになった。それを何度か繰り返しながら、気づけばこちらに来てから2週間が過ぎようとしていた。

 季節も徐々に移ろいそろそろ冬の準備が必要となってくる。森の中で採集できるものは、今のうちに取りに行かなくてはならない。雪が降りだすと庭からは出られない。行くなら今だが・・・・森は最悪人と出会う。迷いの森に入る人は皆無とはいえ、ゼロではない。先代の魔女の日記にも、森で人と出会った記載がある。魔法で人との遭遇は回避したようだが、私に同じことができるかは自信がない。それに本格的なかかわりは薬の卸しの仕事の時だけで十分だ。そんな思いからなかなか森には入れないでいた。今ある食糧で冬を越すのはぎりぎりな気がする。途中体調を崩したりすれば、街に行けなくなり、食料の確保が難しくなるかもしれない。そんなことを頭の中で考えながら、ずっと迷っている。

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